【住宅】若年層への新提案とニューノーマル時代の家づくり

【住宅】若年層への新提案とニューノーマル時代の家づくり

若年層へ住宅の提案をするためには、彼らの価値観を理解することが大切です。
インターネットが当たり前の時代に育ったため、これまでの世代と住宅への意識が異なります。

それだけではなく、新型コロナウイルスの影響で住宅選びの基準が変容しつつあります。

そこでこの記事では、若年層へ住宅の提案をする前に知っておくべきことについて解説します。
若年層が大切にしている価値観やライフスタイルを理解し、若年層に寄り添った提案をしましょう。

若年層の住宅に対する意識の変化

若年層の住宅に対する意識の変化

若年層は、これまでの世代と住宅に対する意識が異なります。
学生時代からインターネットに触れ、スマートフォンを使いこなしてきており、さまざまな価値観を持つようになったことを一つの要因に挙げられるでしょう。
若年層は、住宅に対してどのような意識を持っているでしょうか。

 若年層の住宅所有意識

まず、若年層の住宅所有意識についての調査を紹介します。

国土交通省は、「令和元年度『土地問題に関する国民の意識調査』の概要について」で、全国20歳以上、3,000名を対象にアンケート調査を実施しました。
その中で「あなたにとって今後望ましいと考えている住宅の形態はどのようなものですか。」という質問に対し、以下の結果を得ることができました。

結果1:「一戸建て」を望む若年層が多い。
今後望ましい住宅形態についての調査では、「一戸建て」を望む若年層が多いことがわかりました。
「戸建て・マンションどちらでもよい」と回答した若年層(20代)を含めると、8割の回答結果でした。(p38)

結果2:若年層の住宅所有意識は高い。
「土地・建物については、両方とも所有したい」「建物を所有していれば、土地は借地でも構わない、または望ましい」と回答を合わせると7割の回答結果となりました。(p42)

この調査から、若年層は「一戸建てを望み」「住宅所有意識が高い」ことが明らかとなりました。
住宅購入について前向きな若年層が多いことは、市場にチャンスがあるといえるでしょう。

 モノ消費からコト消費への変化

若年層の消費行動は、「モノ消費」から「コト消費」へ変化しています。

モノ消費・コト消費とは、
・モノ消費:商品の所有に価値を見出す消費傾向のこと
・コト消費:所有では得られない体験や経験に価値を見出す消費傾向のこと
を表します。

住宅選びにおいては、
・モノ=住宅
・コト=住むことで得られる状態、体験
を表します。

若年層に提案をする時は、下記のような“モノ”の説明だけではなかなか響かないでしょう。
・高気密・高断熱住宅
・最高の天然木を使用した木材
・職人のこだわりが随所に活かされた住宅

そこで、“コト”の提案が重要です。

例えば、下記のように状態や体験を中心に提案することが大切です。
・天然木を使うことで、いい香りがいつまでも続くのが特徴
・仕事から家に帰ってドアを開けると、木のいい香りがする
・家に帰った時に、「何か癒やされる香りがするなぁ…」と感じられる

若年層の暮らし方・過ごし方

若年層の暮らし方・過ごし方

共働き世帯が年々増加している背景から、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方は変わりつつあります。
若年層は、どのようなライフスタイルを重視するでしょうか。

 家事シェア・家事ストレスの軽減

家事の分担ではなく家事シェアをして、家事のストレスを夫婦で軽減する考え方が広まっています。

家事分担は、「家事は基本的に母親の仕事」という価値観がベースにあります。
家事シェアは、「家事育児は夫婦や家族で共有する形が望ましい」という考え方です。

家事シェアは、「みんなでやることで同じ目的意識を持てる」ことが特徴。
「家族みんなで協力し合っている」という意識を持つことで、家族関係が改善することもあります。

 子育て空間の重視

共働き世帯では、夫婦ともに仕事や家事に忙しく、子育てに使える時間が限られてしまいます。ストレスなく子育てを行うために、子育てしやすい動線や空間を重視するといえるでしょう。

例えば下記のような子育てに役立つ環境を提案すると、価値を感じてもらえるでしょう。・キッチンと洗面脱衣所の間に廻り階段を配置しスペースを広げる
・リビング横に子ども用スペース
・オープンなカウンターキッチンで、子どもと話しながら料理
・子どもをのびのび遊ばせられる目線の届く広いリビング
・片付けやすい収納が適材適所にある

 IoTを活用(スマートハウス)

IoT(Internet Of Things)も、限られた時間を有効活用するために役立っています。

IoTとは、「モノのインターネット化」のことです。
身の回りにあるモノをインターネットに繋げ、モノ自体を遠隔で操作したりモニタリングできます。

IoTのメリットは、「エネルギーの見える化」と「エネルギーの制御」ができることです。
例えば、日常的に利用する電力やガス、電気自動車のエネルギー使用量、水道の利用状況が一目でわかれば、いすぎ防止などに役立つでしょう。

IoTについてより詳しく知りたい方は、AIとIoTの違いやスマートハウスの例について説明している記事をご参考ください。

link_【住宅業界】AI・IoT化の必要性!スマートハウスの例も

【住宅業界】AI・IoT化の必要性!スマートハウスの例も

ニューノーマル時代の家づくり

ニューノーマル時代の家づくり

新型コロナウイルスの影響で、ニューノーマルを意識した家選びが重視されます。
それを踏まえ、家づくりはどのような点を重視するでしょうか。

 住宅選びの変化

住宅選びのポイントは「利便性」から「安心」へとシフトしています。
コロナウイルスの影響を受け、安全への意識が高まっているためです。

長谷工グループの「新型コロナの影響と今後の展望」調査によると、住まい選びでは
・家族や親戚の住まいに近い
・周囲に病院や診療所などが充実している
・災害の危険性が少ない/防災対応が整っている
などを重視していることが明らかとなりました。

またコロナウイルスの影響以外にも、日本は地震などの災害に備える必要があるため、今後は「利便性」よりも「安心」が住宅選びのポイントとなるでしょう。

 省エネ

休業や在宅勤務が増加し、自宅で過ごす時間が増えたため、省エネが重視されるようになりました。
在宅ワークでパソコンやエアコンをつける時間が増え、電気代が高騰しています。電力会社エネチェンジの調査では、電気代が月3,493円増えたという報告もあります。
家にいる時間が多くなった分、省エネできる住宅が好まれるでしょう。

 テレワーク対応

テレワーク対応

企業は、「テレワークの実施」や「原則テレワークの就業形態」を採用しているため、テレワークに対応した住宅を好まれる可能性があります。

特にお子さんがいる家庭では、仕事や家事をしながら子供を見守ってあげられるような設備が好まれるでしょう。
例えば、リビングに学習スペースを併設した設計。スタディカウンターやスキップフロアを設けることで、子どものリビング学習スペースとして、臨機応変に仕事場としてフル活用できます。

家事や仕事をしながらでも見守ってあげられるよう設けられたスペースが好まれるでしょう。

 プライベート空間の確保

プライベート空間の確保

プライベート空間の確保は、これからの時代に必須です。
オフィス勤務ではなく、テレワークを実施する企業が増えているためです。

テレワークでは、頻繁に電話会議やWEBミーティングなどで通話することがあります。
集中してミーティングや連絡を行う必要があるため、プライベート空間の確保は必須となるでしょう。

まとめ

若年層への新提案とニューノーマル時代の家づくり

今回は若年層の住宅への意識について解説しました。
一戸建て所有を望んでおり、モノ消費ではなくコト消費にシフトしている若年層。
テレワークを前提としたライフスタイルや住宅を探しています。
若年層に提案を行う時は、若年層の価値観とコロナで影響を受けている状況に寄り添った提案をしましょう。

また、提案の際に得たお客様の情報を管理することも重要です。次回の提案に活かせるように、顧客・営業情報を管理するシステムで漏れなく管理しましょう。以下の資料では、4社が提供する顧客・営業情報の管理もできる建築業向けシステムの機能を比較しています。求める機能が備わったシステムの導入を検討してはいかがでしょうか。

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