建設業の残業を削減する方法|原因・対策から仕組みづくりまで工務店向けに解説
「今日も帰ってから日報作成か……」
「帰社後、Excelにデータを入力し直していたら、もうこんな時間……」
このように、現場対応を終えてからパソコンに向かい、残業する毎日が当たり前になっていませんか。建設現場や工務店ではDXや働き方改革が進みつつありますが、実際の現場では「新たなITツールを導入したのに楽にならない」という声も少なくありません。
建設業向け業務効率化システム「AnyONE(エニワン)」を提供するエニワン株式会社は、全国の建設・建築・リフォーム業・工務店などの現場担当者(一人親方含む)300名を対象に「時間外労働(残業)と業務負担に関する実態調査」を実施しました。
その結果、残業をしている現場担当者の最大の残業要因は「現場のトラブル対応」ではなく「見積・請求書・日報などの書類作成(帰社後のExcel入力)」であることが判明。現場担当者の約半数が、帰社後に同じデータを再入力するという二度手間に苦しんでおり、多過ぎる事務作業が従業員の離職リスクにもつながっている実態が浮き彫りとなりました。
アンケート結果を基に「現場を事務負担の苦痛から解き放つDXとはどのようなものなのか」に迫ります。
INDEX
調査名称:お仕事に関するアンケート
調査期間:2026年2月26日~2026年2月27日
調査対象:建設・建築・リフォーム業で、過去にITツールを導入したことがある方
サンプル数:300名
調査方法:インターネットアンケート調査(Freeasy)
※グラフの数字は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
<調査結果の引用・転載時のお願い>
本記事の調査結果や画像を引用する場合は、「エニワン株式会社」の名前を明記のうえ、引用元として以下のリンク設置をお願いいたします。
https://www.any-one.jp/shigoto/62696/
「残業の原因=現場が大変だから」と思われがちですが、本当にそうなのでしょうか。
本調査の結果からは、残業の真の原因が見えてきました。

まず、建設現場・工務店スタッフに時間外労働(残業)の有無とその原因を尋ねたところ、最も多かった残業原因は「主に事務作業(書類作成やパソコン入力など)のために残業している(32.7%)」です。「主に現場での作業(22.0%)」を大きく上回り、時間外労働(残業)をしている旨を回答した人(192人)のうち、半数以上の約51.0%を占める結果となりました。
この結果は「残業がある」という事実に加え、残業理由の多くをデスクワークが占め、大きな負担となっていることを示しています。つまり「現場で疲れた身体に鞭を打って頭・目・手を使う」という状況が、日常的にまかり通っているということです。身体的・精神的に疲労した状態で行う事務作業は、作業効率の低下や、入力ミスのリスクを高めます。
その結果、入力内容の確認作業や入力ミスの修正対応などによる負担も増し、残業時間がさらに膨らむという悪循環を招きかねません。

次に、残業の主因となる具体的な業務内容について尋ねた結果、最も多い回答は「見積・請求書・日報等の書類作成(39.6%)」でした。「現場でのトラブル対応や手直し(26.6%)」「現場への移動時間(20.8%)」「施主や協力業者との打ち合わせ(7.3%)」などの現場対応に加え、事務所に戻ってからの事務作業による負担が、残業せざるを得ない状況を作り出していることが伺えます。
また、建設・建築業界に限ったことではありませんが、事務処理は一般的に、複数業務を同時進行せざるを得ない仕組みになっていることも少なくありません。見積書や請求書、日報など、性質が異なる業務を、限られた時間内で頻繁に切り替えながら進めなければならず、事務所での作業は電話や急な依頼で作業が中断されることも……。
一つの作業に集中できず、複数の案件を並行して進めなければいけない状況が、業務負担を大きく押し上げていると考えられます。
さらに本調査からは、過重な事務作業による頻繁な残業が、離職リスクを高める実態が明らかになりました。

「これまでに、会社を辞めたい(働き方を変えたい)と思った理由」を尋ねたところ「事務作業が多すぎて現場に集中できないため(20.3%)」が上位にランクイン。「給与や待遇に不満があるため(24.7%)」「残業が多くプライベートの時間が取れないため(22.3%)」といった、給与・待遇や残業そのものに対する不満に次ぐ結果となりました。
これは、単に残業時間が長いことだけでなく、残業の原因となる業務内容そのものがストレスになっていることを表しています。単に「業務量が多い」「忙しい」ということだけでなく「本来のコア業務は現場対応なのに…」というフラストレーションが、現場の不満につながっているのです。
前述の通り、多すぎる事務処理が残業の主因になっていることを踏まえると、事務負担の大きさと離職リスクは密接に関連していると考えられます。

続いて「現場でメモした内容や写真データを、わざわざ事務所に戻ってからパソコン(Excelなど)に打ち直すといった二度手間が発生することがあるかどうか」について質問しました。
その結果「頻繁に発生している(18.7%)」「たまに発生している(30.7%)」など、二度手間が発生した経験がある旨を回答した人の割合は全体の49.4%です。前述の「過重な事務作業負担で今の会社を辞めたい」と感じた人が多かったことも踏まえると、無駄で手間のかかる事務作業が、現場のモチベーションを下げていると考えられます。
特に注目してほしいのが「現場作業」と「事務処理」をバラバラに行わなければならない仕組みになっていることです。Excelといった、複数拠点で連携できないシステムを導入していると、現場で記録した内容を、事務所に戻ってからもう一度入力する手間が生じます。同じ作業のやり直しが日常になると、最初は「仕方ない」と思っていても、次第に不満が募っていくのも無理はありません。
こうした二度手間作業は、従業員個人の努力や工夫だけでは解消が難しく、会社単位での仕組みの見直しが必要だといえます。

さらに、現場からスマホで写真や日報を共有し、事務所とリアルタイムに連携できる環境(クラウド化)が導入された場合、現在の業務負担やストレスが軽減するかどうかを尋ねました。その結果「非常に軽減されると思う(22.0%)」「やや軽減されると思う(32.7%)」といった期待できる旨を回答した人の割合は全体の54.7%と、過半数を占めました。
この結果は、単に新たなITへの関心の高さを表すものではなく「現場で入力できればそれで終わるのに……」と考えている方が多いという事実を示しています。事務作業が残業の主因となっていることに加え、帰社後の再入力による二度手間が現場の苦痛となっている中で、その解決策が「クラウド連携」であることを、現場は感じ取っているのです。
とはいえ、これまで慣れ親しんだ操作方法を無理に変えると、現場の混乱と負担の増大を招きかねません。そこで、現場が事務負担の苦痛から脱却する有効な解決策となるのが「既存システムと変わらない操作感で、スマートフォンなどから直接入力が可能であり、クラウドで事務所とリアルタイムに連携できるシステム」です。
現場におけるクラウド連携への期待感が大きく、課題解決の具体的な解決策だと認識している割合が高いことからも、建設・工務店DXが有効な手段であることが読み解けます。とはいえ、多忙を極める建設現場において、どれほど優れたシステムでも、学習コストが高過ぎると新たな反発を招きかねません。
従って、慣れ親しんだExcelライクなUI(操作画面)を継承したクラウドシステムによる一元管理で、現場のストレスを取り除くことこそ、建設・工務店DXの最適解だといえます。
調査結果から見えたのは、現場担当者を残業で苦しめる真の原因は「帰社後の事務作業」であるという点です。
とくに、現場で入力したデータを事務所に戻ってから打ち直す二度手間は、現場のモチベーションダウンと大きなストレスにつながっています。モチベーションダウンや離職を防ぐには、日々負担となっている社内での事務作業を減らし、現場担当者の作業をもっとシンプルに整える必要があるでしょう。
そこで検討したいのが、建設業向け業務効率化システム「AnyONE(エニワン)」です。「AnyONE」は、導入実績3,600社超、サービス利用継続率99.4%を誇る、建設業・工務店向けクラウド型基幹システム。
顧客管理、工事・施工管理、各種帳票作成、入出金管理、アフター管理など、建設業・工務店におけるあらゆる業務をこれ一つで管理できます。スマートフォンアプリ対応で、現場や外出先からデータ入力・情報共有できるので、帰社後の再入力作業はいりません。
ExcelライクなUI(操作画面)で、担当者のITに関する知識レベルにかかわらず、幅広い現場で取り入れやすい点も強みです。現場の進捗状況がいつでも・どこでもリアルタイムに共有できるほか、入力したデータが蓄積されていくので、業務の見える化や、経営状況の分析・改善にも役立てられます。
導入の際は、専任スタッフが運用課題を丁寧に伺い、各種設定からデータ移行、定着まで手厚くサポート。導入後も、オンライン・実地での講習や打ち合わせ、帳票カスタマイズなど、課題や困り事に合わせた追加オプションでしっかりフォローします。
Zoomでの個別相談会や資料請求を随時受付中です。この機会にぜひお気軽にお問い合わせください。
監修:AnyONE編集部
AnyONE編集部は、建設業界向け業務支援システム「AnyONE」を運営する株式会社エニワンの編集チームです。
公的資料や業界情報をもとに、建設業に関する基礎知識や実務に役立つ情報を、わかりやすく整理・解説しています。
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