民間約款の活用徹底を国交省と建設業団体が連名で働きかけ|工務店の契約実務はどう変わるのか
「新システムになってから作業が捗らなくなった……」
「今までのやり方のほうが早かったのに……」
効率化のために新たに導入したはずが、使いこなせずそのままになってしまっているITツールはありませんか。建設・建築・リフォーム業界ではDXの波が押し寄せていますが、性能だけを見てやみくもに選んだITツールは現場に根付かないかもしれません。
建設会社・工務店・リフォーム店向け業務効率化システム「AnyONE(エニワン)」を提供するエニワン株式会社は、ITツール(業務システムなど)の導入経験がある方を対象に「利用実態と定着に関する調査」を実施しました。その結果、せっかく高いお金を払ってIT化したのに、現場でうまく使われず、かえって仕事の足を引っ張ってしまっている状態が浮き彫りに。現場が本当に求めているのは「Excelなど慣れ親しんだツールと同じ感覚で使える操作性」と「時と場所を選ばずリアルタイムに連携できるシステム」でした。
調査結果から、現場のリアルな声から「定着するDX」と「放置・解約されるDX」の分かれ道がどこにあるのかを読み解きます。
INDEX
・建設・建築・リフォーム業界の現場において、高機能なITツールの約4割が現場に定着せず放置・解約されており、「導入すれば成果が出る」という前提の見直しが求められる
・定着しない主因は「使いこなせない(28.6%)」と「サポート不足(27.7%)」であり、ツールの操作性の良さと運用支援が成否を左右するといえる
・9割以上がDX疲労を実感しており、その主因は「入力項目の多さ(52.6%)」「操作の複雑さ(48.8%)」などの作業負荷の増加に集中
・78.6%が「Excelのような操作感のままクラウド化できるシステムであれば定着が早まる」と回答しており、現場では機能の多さより操作性が重視されている
調査名称:お仕事に関するアンケート
調査期間:2026年2月26日~2026年2月27日
調査対象:建設・建築・リフォーム業で、過去にITツールを導入したことがある方
サンプル数:300名
調査方法:インターネットアンケート調査(Freeasy)
※グラフの数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
<調査結果の引用・転載時のお願い>
本記事の調査結果や画像を引用する場合は、「エニワン株式会社」の名前を明記のうえ、引用元として以下のリンク設置をお願いいたします。
https://www.any-one.jp/shigoto/62639/
「導入したは良いものの、使いこなせない……」
そんなITツールに心当たりはありませんか。まず、建設会社・工務店・リフォーム店などにおけるITツール導入の現状と課題を明らかにしていきます。

各企業における、高機能な業務システムなどのITツールの利用状況について尋ねたところ、導入後「社内に定着し、現在も全社的に活用している」と回答したのは62.7%でした。その一方で「一部の機能しか使われておらず、放置状態になっているものがある(27.7%)」「現場で使われず、すでに解約・利用停止した(9.7%)」と回答したユーザーを合わせると、全体の37.4%に上ります。何らかの理由で、高機能なITツールの定着が進んでいない実態が浮き彫りになりました。
この結果は「とにかくITツールを導入すれば業務が改善するはずだ」という前提の見直しが必要なことを示しています。どれほど多機能で高性能なツールでも、うまく使いこなせないようでは役に立ちません。特に、建設会社・工務店・リフォーム店などのように、現場作業・事務作業・顧客対応が絡み合う現場では、使い方がよく分からなかったり、一部のスタッフしか使えなかったりすると、便利にするはずのITツールが、かえって足を引っ張ってしまうかもしれないのです。

現場での活用が進まなかった理由を探るため、さらに上記のアンケートを実施したところ、最も多い回答は「現場の社員や職人が使いこなせなかった(28.6%)」でした。それとほぼ同水準で「サポート体制が不十分だった(27.7%)」という回答もあります。そのほか「費用対効果が合わなかった(23.2%)」「システムが自社の業務フローに合わなかった(19.6%)」という声もありました。
「教えてもらえれば使えるけれど、自分だけだとよく分からない……」。現場対応や帰社後の事務処理など、何かと多忙な建設会社・工務店・リフォーム店の現場では、そんなちょっとしたつまずきが、ITツールを「足かせ」に変えてしまうことも少なくありません。
Excelのような操作感に慣れている現場スタッフにとって、複雑な操作を伴うツールをスムーズに使いこなすのは難しいでしょう。したがって「違和感なく移行できるシンプルな操作性」と「導入後のサポート体制の充実度」がDXの成否の分かれ道になると考えられます。
今回のアンケートの結果は、学習コストの高いITツールによるDXが現場の反発を招き、逆効果になってしまう可能性を示唆しています。

新たに導入したITツールに対して「DX疲労」を感じた経験の有無を尋ねたところ「全くない」と回答したのは全体のわずか7.3%です。「頻繁にある(25.3%)」「たまにある(45.7%)」「あまりない(21.7%)」といった回答から、程度の差はあれど、全体の92.7%が新規導入のITツールで手間やストレスが増えたと感じていることが分かります。
つまり、高機能ツールの導入によるDXは、場合によっては現場への押し付けとなることもあるのです。新しいツールの使い方が分からなくても、日々の業務は待ってくれません。特に、人手不足の現場では、通常業務中に学習する暇がなく、休憩時間や残業でカバーせざるを得ないこともあるでしょう。これでは、効率化のために導入したはずのツールが、新たな負担を生む「お荷物」になってしまうかもしれません。こうしたDX疲労の解消には、現場が使いやすく、違和感なく導入できるITツールの選定が不可欠なのです。

新たに導入したITツールで手間やストレスが増える具体的な理由を尋ねたところ、上位2位の回答は「入力項目が多すぎる(52.6%)」「操作が複雑で覚える時間がない(48.8%)」でした。同じく「マニュアルを読まないと使えない(41.8%)」という声も目立ちます。「結局メモして帰社後にExcelに打ち直す二度手間が発生している(14.1%)」ことに不満やストレスを感じている方もいるようです。
本アンケートの結果から、現場では「機能の多さ」よりも「操作のシンプルさ」が求められていることが分かります。「どこを触れば良いか分からない」「入力項目が多過ぎてなかなか終わらない」そんなITツールが現場の小さな負担となり、ストレスが積み重なっていくうちに「使わなくなる理由」が生まれてしまうのです。
忙しく人手不足も進む現場で、新たな作業や覚えること、二度手間になるようなことをむやみに増やすのはDXではなく、ただの「押し付け」や「机上の空論」になりかねません。使いづらいITツールのストレスから現場を解放するには、煩雑な操作がいらず、初見でも感覚的に操作できる仕様のシステムを選ぶことが大切です。

現場が次に導入するITツールに求めるものについて「機能の高さ」と「操作のしやすさ」のどちらを重視するか尋ねたところ、現場の半数近くが重視しているポイントは「直感的な操作性や学習コストの低さ(44.7%)」でした。「機能の豊富さや網羅性(39.7%)」も重要ではあるものの、そもそも操作しにくい・できないシステムは定着しにくいことが伺えます。
これは裏を返せば、DXの成功の前提条件が「操作のしやすさ」であることを意味します。どれほど多機能・高性能になるとしても、現場は使い慣れたシステムから大きく変わってしまうことを望んでいないのです。
現場が使えないツールに投資しても、そのコストを成果として回収できません。その結果、導入したツールは、業務改善の見込みもなく、投じたコストも取り戻せない「サンクコスト(埋没費用)」となり、現場や経営の足を引っ張る要因になってしまうのです。

続いて、現場では具体的にどのようなITツールが求められているのかを知るため「入力インターフェースは今まで使っていたExcelのような操作感のまま、裏側でデータをクラウド一元管理できるシステムであれば、現場への定着が早まると思うか」についてアンケートを取りました。その結果「非常にそう思う」「ややそう思う」を合わせると、全体の78.6%が「現場への定着が早まると思う」旨に同意。慣れ親しんだ既存システムの操作性を維持しつつ、クラウド型のように即時性を高めるITツールを導入することこそ、現場に寄り添い、定着を促すDXの最適解だと分かりました。
新たなツールの導入初期にありがちな「操作を一から覚え直す」というプロセスは、現場にとって大きな負担となり、定着を妨げます。既存システムの操作感や業務フローを大きく変えずに新システムへ移行できれば、スムーズに定着させられるうえ、教育コストも最小限で済むでしょう。業務効率化と現場の負担軽減を両立でき、投じたコスト以上の成果が得られるかもしれません。
また、このアンケート結果のポイントは「Excelのような操作感で使えることの重要性」に加え「クラウド一元管理できるシステムへの期待感の大きさ」にもあります。いつでもどこからでも入力・共有できるシステムがあれば「メモした内容を帰社後に再び打ち直す」「業務の進捗状況の把握に時間がかかる」といった、現場にありがちな課題を解決できます。
つまり、現場が求めているのは「単なる先端システム」ではなく「新しい操作を覚えることなく無駄な手間を減らせるITツール」です。操作に迷わず、入力した内容がそのまま基幹システムに反映されるITツールを選定することこそ、現場のニーズと業務効率化を両立する手段になるでしょう。
今回のアンケートからは、むやみな高機能ツールの導入は現場への押し付けになりかねず、効率化どころか負担増を招く実態が明らかになりました。「現場で無理なく使えるかどうか」というシンプルな視点に、DX成功の鍵があります。
現場が本当に求めているのは「既存システムのUI(操作画面)の継承」です。慣れた操作感に近いITツールを選定すれば、新しく覚え直す作業やコストが減り、現場の抵抗感やストレスを最小限に抑えます。その結果「導入したはいいものの使っていない」「結局さほど使わないまま解約した」という事態を回避できるだけでなく、現場へのスムーズな定着を促し、投じた費用以上の成果を回収することが実現するのです。
建設・建築・リフォーム業DXを検討しているなら「AnyONE(エニワン)」にぜひご相談ください。建設会社・工務店・リフォーム店などの業務に特化したExcelライクな操作性で、ITに不慣れな現場でもスムーズな定着を促します。
導入時には、導入・運用課題を丁寧にヒアリングしたうえ、業務状況や現状のオペレーションに合わせた課題の解決策を、同業界ならではの目線で提案。初期設定やサーバー設定、顧客・取引先データの移行、講習など、専任スタッフが定着までしっかりサポートするのでご安心ください。
また、オンライン・実地での講習や打ち合わせ、帳票カスタマイズ、Excelテンプレートの修正レクチャーなど、現場ごとに合わせた追加オプションも充実。クラウド型システムで、バージョンアップは自動配信されるため、面倒な更新作業は不要です。使いやすさと手厚いサポートで、サービス利用継続率99.4%を実現、導入実績3,600社超の管理システムを、ぜひお試しください。
監修:AnyONE編集部
AnyONE編集部は、建設業界向け業務支援システム「AnyONE」を運営する株式会社エニワンの編集チームです。
公的資料や業界情報をもとに、建設業に関する基礎知識や実務に役立つ情報を、わかりやすく整理・解説しています。
チャットでお問い合わせください。