工事進捗率の計算方法とは?工務店現場の「見える化」で利益を守るためのポイント
BELSとは、建物のエネルギー性能を評価・表示する制度のことです。住宅性能を重視した家づくりに興味を持つ顧客も少なくないため、工務店の担当者がBELSについて理解しておくことは重要といえるでしょう。
この記事では、BELSの概要から取得するメリット、申請する際の注意点などについて解説します。売上を逃さないためにも、こちらの記事を参考にBELSについて理解を深めてください。
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BELS(ベルス)とは、建物のエネルギー性能を評価・表示する制度のことです。建築の省エネルギー性能表示制度を英語で「Building-Housing Energy-efficiency Labeling System」というため、頭文字をとってBELSと呼ばれています。
「建築物省エネ法」に準じた評価手法で、BELSによってエネルギー性能を高く評価された建物は国のお墨付きと判断されます。高い信頼性を備えた評価制度だといえるでしょう。
BELSは、第三者認証制度の一つであり、新築物件、既存物件に関係なく評価を受けることが可能です。評価結果は、書面で交付されるほか、希望すればシールもしくはプレートとして建物に表示することもできます。
BELSは、物件の規模や住宅・非住宅、新築・既存にかかわらずあらゆる物件が対象となります。また、物件全体ではなく、フロアやテナントなど建物の一部のみの評価も可能です。BELSによる評価は建物の資産価値を示すものとなるため、評価を受けておいて損することはありません。
BELSは、「BEI(Building Energy Index:省エネルギー性能指標)」の値を踏まえて評価されます。また、評価は「★」の数によってつけられる点が特徴です。
★5つは最も評価が高く、新築物件の場合は最低でも★が2つ以上つく決まりとなっています。★1つは既存物件にしかつくことはありません。★1つから★5つまでのBEI値の割合はそれぞれ以下の通りです。
★5つ:BEI≦0.8
★4つ:0.8<BEI≦0.85
★3つ:0.85<BEI≦0.9
★2つ:0.9<BEI≦1.0
★1つ:1.0<BEI≦1.1 (※既存物件のみ)

BELSを取得することで得られるメリットはさまざまです。ここでは具体的なメリットを3つ紹介します。
BELSは、評価結果が★で表されるため、ビジュアルから評価結果がわかります。これによって、専門知識を持っていない人でも評価の良し悪しが一目でわかるでしょう。また、工務店の担当者がBELSについて説明する際も「星が多いほど評価が高い」と伝えられるため、説明を行いやすくなります。
BELSは、「建築物省エネ法」に準じた評価手法であるため、信頼してもらいやすい点も特徴です。近年、工務店は住宅性能を重視した家づくりを行っています。中には住宅に対して自社独自の評価を下しているケースも見られます。このような評価は、企業によってもととなる住宅のデータが異なっているケースが多いため、一概にその評価だけで物件の省エネ性能などの良し悪しを判断することはできません。一方でBELSは、第三者機関が評価を行っており、評価の軸が住宅によって異なるといった心配がないため、信頼性も高いといえます。
顧客に対してBELSの概要を説明し、「当社の物件はBELSで★5つを獲得しています」といった形で伝えられれば、信頼してもらいやすいでしょう。
BELS認定を受けた住宅は、「ZEH(ゼッチ)住宅」の補助金を利用することができます。
ZEH住宅とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、断熱、省エネ、創エネ機能を組み合わせることによって、住宅の1年間の一次エネルギー消費量(火力や水力など自然から得られる電力の消費量)がほぼゼロになる住宅のことです。
具体的には、高断熱化を可能とする断熱材、エネルギーの収支確認ができる「HEMS(Home Energy Management Service)」、自らエネルギーを作り出すことができる太陽光発電を導入します。
このZEH住宅を推進するために「ZEH支援事業」という補助金制度があり、申請の条件にBELS認定を受けていることが定められています。ZEH住宅は、一次エネルギー消費量がほぼゼロとなりますが、設備の導入にかかるコストは大きいため、少しでも金銭的な負担を減らすためにもBELSを取得して補助金を活用すべきでしょう。
BELSを取得するにはいくつかの点に注意しなければなりません。ここでは、具体的な注意点を3つ紹介します。住宅性能への関心が高まっているため、BELS取得に関する問い合わせが増える可能性もあるため、参考にしてください。
BELSで高評価を受けるくらいの住宅を建てる場合、どうしても初期費用が高くなってしまう点に注意しなければなりません。
BELSは外皮基準(断熱性能を測る指標)と一時エネルギー消費量を評価の指標として活用するため、高い断熱性能を備えた断熱材や太陽光発電装置など一次エネルギーが利用できる設備を導入できるかどうかで評価結果が変わる可能性があります。
高評価を得る物件は、ある程度初期費用がかかることを顧客に理解してもらいましょう。また、初期費用がかかっても、補助金の活用や電気代の節約により長い目でみれば採算が取れると証明することも一つです。
BELSでは、関連手続きにも手間がかかります。例えば、複合建築物をBELSに申請する場合、住宅と非住宅の両方を申請しなければなりません。申請に伴う作業負担も増えるため、手続きを行う際は余裕を持っておくことが重要です。
ここでは、戸建住宅でBELSを取得する際の手続きを解説します。大まかな流れは以下の通りです。
1.申請書を作成し、添付図書(各種図面、計算書など)とともにBELS実施機関に申請する
2.実施機関が書類を確認・評価し評価書を作成する
3.評価書が交付される
BELSは、特に申請時期が決まっているわけではないため、いつでも申請することができます。また、評価はあくまでも図面上の内容をもとに行われるため、実際に現場をチェックすることは基本的にありません。
工務店の担当者が申請書類を準備するケースも多いと考えられますが、住宅性能表示や長期優良住宅などをある程度理解していれば、BELSの申請も決して難しくないでしょう。また、申請に関して不明点などがある場合は、BELS実施機関にあらかじめ相談することも可能です。自分で申請書を作成することに不安が残るといったときは、有料となりますが申請代行サービスの利用も検討するといいでしょう。
今回は、BELSの概要から取得するメリット、申請時の注意点などについて解説しました。建物のエネルギー性能を評価・表示する制度であるBELSは、評価結果がわかりやすい、法律に準じた制度得あるため信頼性が高いといった特徴を持ちます。
一方で、BELSで高い評価を受けるためには、ある程度初期費用をかけて高性能の住宅を建てる必要がある点に注意してください。
BELSのような省エネ・省CO2住宅は施工だけでなくアフター管理も適切に行うことが重要です。工事のタイミングを逃さないためにも、施工・アフター管理は工務店向けのシステムを利用して効率的に行いましょう。
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