内装工事とは?種類一覧・工事内容・範囲を簡単に解説|効率化ツールも紹介

内装工事とは?種類一覧・工事内容・範囲を簡単に解説|効率化ツールも紹介

内装工事とは、建物の内部空間を整える工事の総称で、内装仕上工事と設備工事に大きく分かれます。
軽鉄・ボード・クロスなどの仕上工事から、電気・給排水・空調といった設備工事まで、幅広い種類があります。
本記事では、内装工事の基本から、工務店が選ばれるためのポイント、さらに工事管理を効率化するシステムを活用した業務改善策まで解説します。

 

内装工事とは?工事内容と範囲をわかりやすく解説

内装工事とは、建物の内部を快適で魅力的な空間にするための工事を指します。
具体的には、室内の壁や床、天井を美しく仕上げたり、室内で使う設備を使える状態に整えたりします。
内装工事は大きく分類すると「内装仕上工事」と「設備工事」の二つにわけることができ、それぞれの作業を専門業者が分担して行うケースが多いです。

内装工事は大きく分類すると「内装仕上工事」と「設備工事」のふたつ

 設備工事

設備工事とは、建物内で電気・ガス・水道などの設備を設置し、使用できるようにする工事です。
コンセントや照明の取り付け、トイレやキッチンの水道配管、厨房へのガス供給、空調設備の設置などがあります。
建物の骨組みや基礎工事の後に行われ、配管や配線の正確な施工が求められます。
専門的な知識が必要な分野であり、快適な室内環境をつくるために欠かせない工事です。
費用相場としては新築住宅の場合は建築費用全体の10〜20%程度が目安となります。

 内装仕上工事

内装仕上工事とは、建物の内部空間を美しく、快適に仕上げる工事です。
壁紙の貼り付け、フローリングやタイルの施工、ドア・窓の設置などが含まれ、デザイン性と機能性の両方が求められます。
飲食店なら雰囲気の演出、オフィスなら働きやすい環境づくりに直結するため、特に重要な工程です。
単に見た目を整えるだけでなく、使いやすさや快適性も考慮しながら施工されます。
内装仕上工事の場合は工事の種類によって費用が異なりますが、坪単価30〜50万円程度が目安です。
また、物件の状態や業種、デザインによって表は大きく変動します。

内装工事の種類一覧|工事内容をまとめて解説

内装工事は「内装仕上工事」と「設備工事」に分けられますが、それぞれのなかにも多くの種類があります。
ここでは、代表的な工事を具体的に紹介します。

 内装仕上工事

内装仕上工事は、以下の10種類です。

内装仕上工事の種類

  ■軽鉄(けいてつ)工事

軽鉄工事は、天井や壁を作るための骨組みを作る工事です。
軽量鉄骨(薄い鉄製の材料)を使って壁や天井の下地を組み立てます。
木材と比べて燃えにくく、水や湿気にも強いため、オフィスや店舗などではよく使われる工法です。
使用する鉄骨の量や施工規模によってコストは異なりますが、木材よりもやや高めになる傾向があります。

  ■ボード工事

ボード工事は、軽鉄で作った骨組みの上に、石膏ボードなどの板を貼り付ける工事です。
石膏ボードは防火性・断熱性・遮音性に優れているため、部屋の快適性を高める効果があります。
音楽教室やカラオケボックスなど、音漏れを防ぎたい部屋に最適です。
防音性能や耐久性によってコストは異なり、高性能なボードを使用する場合は費用が上がります。

  ■クロス工事

クロス工事は、壁や天井に壁紙(クロス)を貼り、室内の印象を整える工事です。
防汚・防臭機能を持つクロスや、空気をきれいにするタイプなど、用途に応じた選択が可能です。
手軽に部屋の雰囲気を変えられるため、リフォームでもよく採用されます。
部屋の広さやクロスのグレード、張替え場所などによってコストは異なりますが、デザイン性や機能性を重視すると高くなります。

  ■左官工事

左官工事は、壁や床にモルタルや漆喰(しっくい)を塗り、滑らかに仕上げる工事です。
日本の伝統的な和室の壁から、調湿性のある珪藻土を使った健康的な壁まで、多様な仕上げができます。
職人の技術によって仕上がりの美しさが大きく変わるのが特徴です。
自然素材を使用する場合はコストが高くなり、職人の手作業が多い分、工期も長くなる傾向があります。

  ■床仕上げ工事

床仕上げ工事は、カーペット・フローリング・タイルなどを使い、床の見た目と機能性を向上させる工事です。
店舗では清掃がしやすいタイル、住宅では肌触りの良いフローリングが選ばれる場合が多いです。
施工時には、床の高さ調整や湿気対策も重要なポイントとなります。
材料の種類によってコストが大きく変わり、タイルや無垢フローリングは高価な傾向があります。

  ■塗装工事

塗装工事は、壁・天井・床に塗料を塗り、保護や美観の向上を図る工事です。
塗料には防水・防カビ・錆び止め機能があり、鉄製の扉や木材の家具にも使用されます。
また、健康に配慮した自然塗料を選ぶことで、快適な室内環境が提供できます。
塗料の種類によってコストが異なり、耐久性や機能性の高い塗料ほど高価です。

  ■畳工事

畳工事は、和室や飲食店のお座敷などに畳を設置・交換する工事です。
表替え・裏返し・新畳工事などがあり、使用状況に応じて施工方法が異なります。
畳は断熱性や調湿性があり、日本の気候に適した床材として活用されています。
コストは安価なものから高級なものまであり、い草の質や芯材によって大きく変わるため、用途に合わせた選択が重要です。

  ■木製・金属建具工事

建具工事は、ドア・窓・障子・ふすまなど、開口部の仕切りを設置する工事です。
例えば、木製建具は住宅や旅館で温かみのある雰囲気を演出し、金属建具はオフィスや店舗の入口に多く採用されます。
用途や設置場所に合わせて、適切な素材の選択が重要です。
オーダーメイドの木製建具はコストが高く、アルミやスチール製の既製品の方が安価に済みます。

  ■家具工事

家具工事は、店舗やオフィスに合わせた特注の棚・カウンター・机を設置する工事です。
既製品では対応しづらい空間にもフィットするため、効率的なレイアウトが可能です。
オーダーメイド家具を取り入れることで、統一感のあるデザインを実現できます。
オーダーメイド家具は高額になる場合が多く、使用する素材や加工の複雑さによってコストが変わります。

  ■大工工事

大工工事は、現場で木材を加工し、棚や収納スペースを作る工事です。
空きスペースを活用した収納や、特定の用途に合わせた造作家具を製作します。
細かい要望に柔軟に対応できる点が大きなメリットです。
使用する木材や工事の規模によってコストに大きな差が出ます。

 設備工事

設備工事は、以下の5種類です。

設備工事の種類

  ■電気工事

電気工事は、建物内で安全に電気を使うための配線や設備設置を行う工事です。
コンセント・照明・ブレーカーの設置だけでなく、防犯カメラやネット回線の配線も含まれます。
電気容量の計算を誤ると火災の危険があるため、専門資格を持つ業者による施工が必要です。
コストは、配線の長さや施工範囲、使用する機器によって変動します。

  ■ガス工事

ガス工事は、建物内でガスを安全に供給・使用できるようにする工事です。
飲食店では厨房機器へのガス供給が必須であり、ガス漏れ検知器の設置も重要となります。
都市ガスとプロパンガスでは配管方法が異なるため、専門知識を持った業者が施工を行います。
コストも都市ガスとプロパンガスでは異なり、ガス配管の距離や設備の種類によっても変動します。

  ■給排水設備工事

給排水設備工事は、水を建物内に供給し、使用後の排水を適切に流すための工事です。
トイレ・キッチン・洗面台などの配管整備が含まれ、飲食店ではグリーストラップの設置も求められます。
施工ミスがあると漏水事故の原因になるため、慎重な施工が必要です。
給排水工事は配管の長さや水圧の調整が必要な場合、工事費用が高くなる傾向があります。

  ■空調設備工事

空調設備工事は、エアコンや換気設備を設置し、室内の温度・湿度を快適に保つための工事です。
オフィスや店舗では、冷暖房効率を考慮した設置計画が重要となります。
室外機の設置場所や配管の適切な施工も、空調の効率を左右する要素です。
空調機器の性能や設置する台数によって、初期コストと運用コストが変わります。

  ■換気設備工事

換気設備工事は、室内の空気を入れ替え、新鮮な空気を確保するための工事です。
飲食店では煙や臭いを排出するため、専用の換気ダクトや排煙装置の設置が必要です。
適切な換気が行われないと、カビや悪臭の原因となるため、設計段階で換気計画を十分に練る必要があります。
換気設備の規模が大きいほどコストがかかり、ダクトの長さや換気扇の性能によっても費用が変動します。

内装工事の範囲|リフォーム・建築工事との違い

内装工事は、建物の「内部空間」を対象とした工事ですが、
どこまでが内装工事で、何がリフォームや建築工事に該当するのかは、分かりにくいと感じる方も多いでしょう。
ここでは、内装工事の範囲と、他工事との違いを整理して解説します。

内装工事の範囲はどこまで?

内装工事は、主に建物の「内部」に関わる工事を指します。
具体的には、居住空間や店舗、オフィスなどの見た目や使い勝手を整えるための工事が中心です。

代表的な内装工事の内容には、以下のようなものがあります。

  • 壁・天井・床などの内装仕上げ工事
  • 建具や造作家具の設置工事
  • 電気・給排水・空調・換気などの設備工事

これらはいずれも、建物の構造自体には手を加えず、
内部空間を快適に、安全に使える状態にするための工事です。

一方で、次のような工事は、一般的に内装工事の範囲外とされます。

  • 柱や梁、耐力壁など、建物の構造に関わる工事
  • 外壁や屋根などの外装工事
  • 建物全体の新築・増築に関わる工事

内装工事は、建物の骨組みはそのままに、内部を仕上げる工事と考えると、イメージしやすいでしょう。

内装工事とリフォーム工事の違い

内装工事とリフォーム工事は、似た言葉として使われることが多く、違いが分かりにくいと感じる方も少なくありません。
内装工事は、壁・床・天井の仕上げや設備の設置など、工事内容そのものを指す言葉です。
そのため、新築工事の一部として行われる場合もあれば、改修工事の中で行われることもあります。

一方、リフォーム工事は、老朽化した部分の修繕や、使い勝手を改善することを目的とした工事全体を指します。

つまり、

  • リフォーム工事の中に内装工事が含まれるケースは多い
  • すべての内装工事がリフォーム工事というわけではない

という関係になります。

内装工事は、リフォーム工事の「手段のひとつ」として行われることがある、と理解しておくとよいでしょう。

内装工事と建築工事の違い

建築工事は、建物を建てるために行われる工事全体を指す言葉です。
基礎工事や躯体工事、外装工事、そして内装工事までを含んだ、建物づくりの一連の工程すべてが建築工事に該当します。

その中で、内装工事は、
建物の形ができあがった後に行われる、仕上げ段階の工事です。

  • 建築工事:建物全体をつくる工事
  • 内装工事:建築工事の一部として行われる内部仕上げの工事

このように位置づけると、両者の違いが分かりやすくなります。

内装工事は、工事内容や関わる業者が多く、工程や情報の管理が複雑になりやすい工事でもあります。
そのため、業務を効率化する仕組みづくりが重要になります。

 

選ばれる内装工事業者になるためのポイント

内装工事業界は競争が激しく、ただ施工ができるだけでは顧客に選ばれ続けることは難しいです。
ここでは、具体的にどのような点を意識すると、選ばれる業者になれるのかを詳しく解説します。

 専門性を高める

内装工事業者が選ばれるためには、特定の分野に強みを持ち、専門性を高めることが必要です。
「飲食店の内装に特化」「オフィス改装専門」「美容院・サロンが得意」など、特定分野に強みを持つと、顧客に安心感や信頼感を与えられます。
専門性を持つことで競合との差別化が図れ、長期的に安定した受注が可能となります。

 丁寧に予算やスケジュールを組む

予算やスケジュールの管理は顧客にとって非常に重要です。
材料費、人件費、諸経費などの費用項目を具体的に示した見積書を作成し、工程ごとの詳細なスケジュールの提示が求められます。
丁寧で具体的な計画を提示できれば信頼感が高まり、内装業者として選ばれやすくなります。

 内装のターゲットを考慮した提案を行う

内装工事では、ターゲットとなる顧客を意識したデザイン提案が重要です。
例えば「若者向けの店舗なら明るくポップな空間」「ビジネスマン向けオフィスなら機能的で落ち着いた空間」など、顧客が想定している利用者の特徴を具体的に捉え、それに合ったデザインの提案が求められます。
ターゲットを考慮した提案は顧客の満足度を高め、業者としての評価につながります。

内装工事の業務効率化に役立つシステム

内装工事では、工程管理やコスト管理が重要です。
特に中小工務店では、工数削減や品質管理の標準化が課題になりがちです。
施工管理システムAnyONEを活用すると、以下の効率化が実現できます。

● スケジュール管理を自動化
→工程表の作成や修正にかかる時間を削減し、資材の遅延や作業者のスケジュール変更にも即座に対応できる。
● 見積り・発注・実績管理を一元化
→コスト管理をリアルタイムで行え、予算超過のリスクを抑えながら安定した利益確保が可能となる。
● 施工履歴や写真管理で品質を標準化
→施工中の写真や作業履歴を記録・管理できるため、品質管理を徹底し、顧客への報告もスムーズに行える。

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まとめ

内装工事は、設備工事や内装仕上げ工事など多岐にわたり、それぞれの内容を把握することで、適切な工程管理や予算設定が可能となります。
選ばれる業者になるには、特定分野の専門性を高め、予算やスケジュールを丁寧に管理し、ターゲットに合った内装デザインの提案が必要です。

AnyONEを活用すれば、工程やコストを一元管理でき、業務の効率化につながります。
これらのポイントを意識し、他社との差別化を図りながら、顧客に信頼される内装工事業者を目指しましょう。

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記事監修:佐藤主計
保有資格:1級造園施工管理技士、2級土木施工管理技士
建設業界に携わり30年。公共工事の主任技術者や現場代理人をはじめ、造園土木会社の営業マン・工事担当者として、数万円から数千万円の工事まで幅広く担当。施工実績は累計約350件にものぼる。


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