【建設業】法定福利費の算出方法とは?ざっくり費用を割り出す方法や書き方
作業工程表は工程表とも呼ばれ、建設業界以外にもさまざまな業界のプロジェクト管理で活用されています。
作業工程表には多くの種類があるため「担当する現場に最適な作業工程表がわからない」と悩んでいる方も多いです。
今回は、作業工程表について知りたい現場管理者・施工管理者に向けて、作業工程表の種類と作業工程表を作成する3つの方法について解説します。
INDEX
作業工程表とは、建設現場の工程管理やあらゆる業界のプロジェクト管理に活用される表です。
現場全体の工程管理から各作業の工程管理と、用途により作業工程表を使い分けます。
特に建設現場で作業工程表の役割は重要です。工程管理だけでなく適切な人員・機材配置や材料発注をおこなうためにも活用されます。
工程表とは?建築現場で必要な工程表の種類や工程管理の目的を解説
作業工程表には複数の種類があり、現場の規模や目的によって使い分ける必要があります。しかし、経験が浅い現場管理者・施工管理者は「どの作業工程表を使用すればよいかわからない」と悩んでしまうでしょう。
経験が浅い現場管理者・施工管理者に向けて、5種類の作業工程表とそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
ガントチャート工程表は「縦軸に作業内容」「横軸に達成率・進捗率」を記載します。一目で各作業の進捗状況が確認可能です。会社によっては、縦軸に着手日・完了日を追記します。
ガントチャート工程表は、簡単に作成できることがメリットです。また、構造が単純なため、修正をおこないやすいこともメリットといえます。
一方でガントチャート工程表は、作業間の関連性がわかりにくいです。規模の大きい現場や作業数が多い現場での使用には向いていません。
ガントチャート工程表とは?
【引用】<ahref=”https://www.maff.go.jp/j/nousin/seko/kyotu_siyosyo/k_tebiki/attach/pdf/index-12.pdf” rel=”noopener” target=”_blank”>土木工事施工管理基準の手引き 第2章 工程管理-農林水産省
バーチャート工程表は、横線式工程表・棒工程表とも呼ばれます。ガントチャート工程表と同様に作成が簡単です。「縦軸に作業名」「横軸に日付」を記載し、各作業の着工〜完了を棒状で表現します。
各作業の始まりと終わりが一目でわかり、必要日数が簡単に把握可能です。施主様など建設業界に精通していない方でも工程表の内容を把握可能で、工程の打ち合わせをスムーズにおこなえます。また、バーチャート工程表も修正が簡単におこなえます。
しかしバーチャート工程表も、作業間の関連性がわかりにくいです。そのため、一部作業の日程変更が発生した場合、日程変更が工程全体や他作業に与える影響がはっきりとしません。
また工期が短く、作業数が少ない現場に適した作業工程表がバーチャート工程表です。
【引用】土木工事施工管理基準の手引き 第2章 工程管理-農林水産省
ネットワーク工程表は、丸印「◯」と矢印「→」を用いて工事期間を示した工程表です。以下の項目が一目でわかるため、工事全体の流れを明確にできます。
●工事全体の流れ
●作業の順番
●各作業の必要日数
作業間の関連性が明確で、一部作業の日程変更が起きた場合でも、工程全体や各作業への影響を数量的に把握できます。
上記のメリットからネットワーク工程表は、工期の長い大規模現場や作業数の多い現場に適しているといえるでしょう。
一方でネットワーク工程表は、経験やノウハウがないと作成が難しいです。さらに、ガントチャート工程表やバーチャート工程表と比較した場合は、見慣れていないと工事の進捗具合が判別できません。
ネットワーク工程表を見慣れていない施主様と打ち合わせをおこなう場合は、ガントチャート工程表などの見やすい作業工程表が必要となります。
グラフ式工程表は、ガントチャート工程表とバーチャート工程表を組み合わせてグラフ化した工程表です。「縦軸に出来高」「横軸に日数」を記載し、曲線で作業の予定と実績を表します。
1枚の作業工程表に実績と予定も記載するため、予実管理がおこないやすいです。また、作業間の関連性もわかりやすいため、1つの作業が遅れた場合の影響をスムーズに把握できます。
しかし、グラフ式工程表は情報量が多くなるため、作成が難しいです。
【引用】土木工事施工管理基準の手引き 第2章 工程管理-農林水産省
出来高累計曲線(バナナ曲線)は、工事全体の進捗状況を把握するために用いられる工程表です。工事着工時の進捗率は低く、竣工に近づくにつれ進捗率が高くなります。
「縦軸に進捗度」「横軸に時間経過」を記載し、上方許容限界曲線・下方許容限界曲線で、工事の進捗状況に対する許容範囲が一目で把握可能です。
全体の工程把握に便利な出来高累計曲線は、作業1つひとつの進捗状況は記載しないため、作業ごとの進捗状況は別の工程表で確認しなければなりません。
主な作業工程表の作成方法は、以下の3つです。
●工程管理システム
●エクセル
●手書き
作成する作業工程表や費用・作成のしやすさなど重視するポイントによって、最適な作成方法は異なります。作業工程表の作成方法に悩んでいる方に向けて、作成方法ごとのメリット・デメリットを解説します。
工程管理システムは、作業工程表作成や情報共有など工程管理に必要な業務を効率化できるシステムです。システムによっては、以下のような機能で作業工程表の作成を効率化します。
●マウス1つで作業工程表の作成・修正がおこなえる
●予定と実績の管理を1画面でおこなえる
●テンプレートや過去の工程表を活用できる
工程管理システムは、便利な機能が備わっており作業工程表の作成を効率化できますが、システムにより作成できる作業工程表の種類が限定されるというデメリットがあります。
Link_建設業の工程管理システムとは?導入の効果を解説-
エクセルは業務で取り入れている会社も多く、導入に費用がかからないことがメリットです。エクセルを業務で使用していれば、操作方法を覚える必要がありません。また、関数やマクロを活用すれば、あらゆる作業工程表を作成できます。
一方でエクセルは、作成した作業工程表の共有が難しいです。共有にはメールやFAXを送らなければならず、手間がかかります。また情報がリアルタイムで反映されないこともデメリットです。
工期の短い現場や規模の小さい現場では、手書きでホワイトボードや紙に作業工程表を作成している会社もあります。
手書きは、パソコンやITシステムが不要で費用がかからないことがメリットです。また、誰でも迷うことなく作業工程表の作成ができます。
しかし手書きは、修正するたびに修正前の線や文字が残るため、修正回数が増えるほど作業工程表が見づらくなることがデメリットです。また、ネットワーク工程表やグラフ式工程表など複雑な作業工程表の作成は、とても手間がかかるため現実的ではありません。
加えて、エクセル以上に情報共有の面で不便な点も注意が必要です。
作業工程表の作成には『AnyONE』がおすすめです。AnyONEはエクセルに似た操作性を持っており、エクセルを使用した経験があれば問題なく使用できます。
作業工程表の作成・修正は、マウス1つで簡単におこなえるため手間がかかりません。予定と実績を一枚の画面に表示可能です。またデザインできる幅が広く、以下の項目を自分好みに変更できます。
●バーの太さや形状
●文字の太さやフォント
●レイアウト
さらにテンプレートの登録をおこなえ、作業工程表の書式や見た目を全社共通で統一可能です。
また、AnyONEには、作業工程表作成以外にも工務店業務を効率化させる以下の機能が備わっています。
【AnyONEの機能】
顧客管理
帳票管理
工事管理
物件管理
実行予算管理
支払い管理
請求・入金管理
図面・写真管理
アフター・メンテナンス管理
顧客管理からアフター・メンテナンス管理までおこなえるため、複数のシステムを併用する必要がありません。またバージョンアップとサポートは、月額料金で利用できるため追加費用は不要です。
今回は、5種類の作業工程表と作業工程表の作成方法を解説しました。作業工程表にはそれぞれ特徴があり、現場の規模や使用目的により適した作業工程表は異なります。作業工程表ごとのメリット・デメリットを把握したうえで使い分けてください。
また、作業工程表の作成方法には3種類あり、利用費用や使い勝手などに特徴があります。おすすめは、工程管理システムです。工程管理システムは、便利な機能が搭載されておりサポートも充実しているため、経験の浅い現場管理者・施工管理者でも簡単に作業工程表の作成を作成できます。
工程管理システムの検討には、システムごとの機能比較が欠かせません。下記は、他社システムの機能を比較して解説しています。システム選びの参考にしてください。
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