工事間接費とは?内訳や計算方法、コストを抑えるポイントを解説
建設業界の施工管理に興味や関心はあるが、実際の1日の仕事はどのようなスケジュールで行われるのかわからないという方は多いでしょう。
また、施工管理の仕事はきついとされることが多いため、不安を感じる方も多いと聞きます。確かに施工管理はきつい面もありますが、それ以上にやりがいもある仕事です。
この記事では、施工管理の1日のスケジュールについて紹介し、きつさや、やりがいについても解説しています。また、働きやすい施工管理かどうかを判断するコツについても説明しています。ぜひ参考にしてください。
INDEX
施工管理の1日のスケジュールについて解説します。
主な業務は、現場管理や書類管理、発注者や協力会社との協議や調整などです。
標準的な1日のスケジュールの他に、繁忙期と夜間工事がある場合の1日のスケジュールも説明します。
施工管理の標準的な1日のスケジュールは以下のとおりです。
8:00~(朝礼)
自社および協力会社の従業員全体で朝礼を行います。各社の作業責任者が当日の作業者数や施工予定を報告するのが一般的です。
9:00~(現場巡回)
施工手順書や工程表通りに施工されていることを確認しながら現場を巡回します。作業者の健康状態や不安全行動がないかのチェックも必要です。
12:00~13:00(休憩)
13:00~(定時打合せ)
規模が大きく複雑な施工現場ほど、昼礼として定時打合せを行うことが多いです。各協力会社からの作業予定の報告をもとに、作業間の細部の調整を行います。
14:00~(工事書類の作成)
現場とすぐに連絡を取れる状態にしながら、工事書類の作成業務を行います。施工に関するCAD製図、施工状況写真、出来形図などの日常的な整理です。
17:00~(帰社・帰宅)
現場終業後に一通り現場を巡回し、問題がなければ帰社か帰宅をします。
建設業の繁忙期は、公共工事などが集中しやすい9月末と3月末です。
●8:00~(朝礼)
●9:00~(現場巡回)
●13:00~(定時打合せ・工事書類の作成)
●17:00~(残業)
●20:00~(帰社・帰宅)
施工管理の1日のスケジュールは、繁忙期であっても大きな流れは変わりませんが、17:00以降に残業が発生することが多いです。特に、日中は現場の巡回や管理に追われ、工事書類の作成に携わる時間が取りにくくなります。
夜間工事がある日は、ほぼ24時間勤務になるため、かなりのハードスケジュールとなります。
●8:00~(朝礼)
●9:00~(現場巡回)
●13:00~(定時打合せ・工事書類の作成)
●17:00~(帰宅し仮眠)
●23:00~(出勤)
●23:30~5:30(現場巡回)
●6:00~(帰宅)
夜間工事がある場合は、当日の業務を終えたら一旦帰宅し仮眠を取ります。そして23:00頃に再び出勤し、5:30頃まで仕事をして6:00頃に帰宅します。
朝まで仕事をした当日は、そのあとの仕事はないため、ゆっくり休むことができるはずです。
また施工管理では、人やもの、お金、時間を効果的にコントロールし、利益を確保できる現場にすることは最重要事項です。
そして近年は、この建設工事の施工管理を「プロジェクト管理」として捉えることが多くなっています。
プロジェクト管理による「利益の最大化」については、以下の記事をご覧ください。
施工管理の1日は、毎日同じというわけではありません。
担当者の経験年数やプロジェクトの進捗状況、天候などによってもスケジュールは大きく変動します。ここでは、いくつかの状況別に1日の流れを見てみましょう。
新人のうちは、まず現場の雰囲気に慣れ、基本的な業務を覚えることから始まります。
先輩社員に同行して現場を回り、測量の手伝いや写真撮影、現場の清掃など、サポート業務が中心となります。打ち合わせに同席して議事録を作成したり、事務所で書類のファイリングをしたりすることも多いです。
一つ一つの業務を通じて、施工管理の仕事の流れを学んでいく時期と言えます。
工期の終盤など、プロジェクトが佳境に入ると繁忙期を迎えます。
この時期は、複数の工事が同時並行で進むため、朝から晩まで現場と事務所を行き来することになります。
日中は現場での指示出しや検査対応に追われ、夜は山積みの書類作成に追われるなど、残業時間が増える傾向にあります。
通常期以上に綿密なスケジュール管理と体調管理が求められる、体力と精神力が試される期間です。
道路や鉄道、商業施設など、日中の工事が難しい現場では夜間工事が行われます。
この場合、スケジュールは非常に変則的になります。日中の業務を終えた後、一度帰宅して仮眠を取り、深夜に再度出勤して朝まで現場を管理します。
夜間工事が終わった日は基本的に休みとなりますが、生活リズムを維持するのが難しく、自己管理能力が重要になります。
屋外での作業が多い建設現場では、雨や雪などの悪天候時には工事が中止になることがあります。
しかし、施工管理の仕事がなくなるわけではありません。現場作業ができない分、事務所でのデスクワークに集中できる貴重な一日となります。
溜まっていた書類の作成や、今後の工程の見直し、協力会社との電話での打ち合わせなど、天候が回復した際にスムーズに工事を再開できるよう、準備を進めます。
施工管理は、3K(きつい、汚い、危険)のイメージが強い建設業の仕事であるため、「やめとけ」「きつい」といわれることが多いです。
ここでは、施工管理が「やめとけ」「きつい」とされる理由について解説します。
施工管理がやめとけとされる理由のひとつは、労働時間が長い点にあります。施工管理は、現場における工程や品質、安全など複数の重要な業務を同時進行で担当するため、長時間労働になりやすいです。
施工管理は、当日の作業予定の完了を確認しながら、明日の作業工程のチェックもしなければなりません。そのため、施工管理の多くは、朝一番に現場に乗り込み、帰るのは全員が帰宅したあとです。
特に繁忙期は、現場での作業量も工事書類の作成量も多くなり、残業は多くなります。
施工管理では、休日がやや少ない傾向にあるため、きついといわれることが多いです。特に土日の休みが取れないことがあります。
平日に雨が続いて作業ができなかったため、工期に間に合わせるため土日に作業せざるを得ないことがあるからです。また、建設業では慢性的な人手不足が続いているため、思うように休めないこともあります。
また、週休2日制に慣れていないベテランたちが多く、日給制であるため1日でも多く出勤して稼ぎたい作業者がいることも、土日休日がなかなか定着しない理由です。
建設工事の現場では、不測のトラブルが日常的に発生するため、その対応に心身ともに疲弊してしまうことがあります。
不測のトラブルとは、悪天候が続いて工期に支障が出る、社会情勢の変動で資機材の納期が大幅に遅れる、人為的なミスによって労働災害が発生するなどです。
そのほか、現場の土壌が設計図書に記載されている以上に軟弱なため、改良のための設計変更と早急の施工が必要になるというようなケースもあります。
施工管理は、いかなる事態においても、現場にとっての最適解は何かを判断して対処しなければならないため心身ともに疲れ果てます。
施工管理の仕事は、多くの関係者と関わりながら複数の業務を同時並行で進める必要があるため、ただ漫然と過ごしていると日々の業務に忙殺されてしまいがちです。しかし、いくつかの重要なポイントを押さえて働くことで、業務の効率は劇的に向上し、精神的な余裕も生まれます。
ここでは、現役の施工管理者たちが実践している、現場でうまく立ち回るためのコツや心構えについて解説します。これから施工管理を目指す方は、ぜひこれらのポイントを意識してみてください。
施工管理の業務において、何よりも優先されるべきは「現場の安全」です。工期が迫っていたり、コスト削減が求められたりする状況でも、安全管理をおろそかにしてはいけません。
万が一、現場で事故が発生すれば、工事がストップするだけでなく、作業員の命や会社の社会的信用に関わる重大な事態となります。
朝礼での注意喚起や、日々の巡回時の点検を徹底し、少しでも危険だと感じる箇所があれば即座に改善を指示する姿勢が必要です。
初心者のうちは、先輩社員がどのように危険予知を行っているかを観察し、小さな違和感を見逃さない観察眼を養うことが大切です。
安全な現場環境を作ることは、結果としてスムーズな工事進行につながり、自分自身の身を守ることにもなります。
現場を動かすのは人であり、特に実際に作業を行う職人さんとの信頼関係は施工管理の仕事の質を左右します。
挨拶をしっかり行うことはもちろん、休憩時間に雑談を交わすなどして、日頃から話しやすい雰囲気を作っておくことが重要です。良好な人間関係が築けていれば、急な変更や無理なお願いをしなくてはならない場面でも、協力を得やすくなります。
また、指示を出す際は専門用語を使いすぎず、相手に伝わる言葉で明確に伝えるよう心がけます。
一方的な指示ではなく、職人さんの意見や経験に耳を傾ける姿勢を持つことで、現場全体のチームワークが向上し、トラブルを未然に防ぐことができます。
建設業界には「段取り八分」という言葉があります。これは、仕事の成果の8割は事前の準備(段取り)で決まるという意味です。
施工管理においても、当日の朝になって慌てて資材を手配したり、図面を確認したりするようでは、スムーズな現場運営はできません。数日先、数週間先の工程を見据え、必要な資材や人員、機材が適切なタイミングで現場に届くよう、早め早めに手配を行うことが求められます。
前日の夕方には翌日のスケジュールをシミュレーションし、懸念点があれば事前に対策を打っておくことで、当日の突発的なトラブルにも落ち着いて対応できるようになります。
| 項目 | 初心者がまず実践すべき具体的なアクション |
| 安全管理 | 現場に入る際は必ず保護具を正しく着用し、整理整頓(4S)を率先して行う |
| 対人関係 | 職人さんの名前を早く覚え、自分から元気よく挨拶をして顔を覚えてもらう |
| 記録管理 | 指示内容や打ち合わせ内容は必ずメモを取り、言った言わないのトラブルを防ぐ |
| スケジュール | 1日の終わりに翌日のToDoリストを作成し、優先順位をつけてから帰宅する |
施工管理に限らず、どんな仕事もやりがいがなければ長くは続きません。施工管理のやりがいは、さまざまフェーズで感じる「達成感」です。
施工管理は、どのようなフェーズで達成感があるのかを解説します。
施工の技術的な課題や、作業者の施工不良によるトラブルなどを解決した時の達成感はやりがいに通じます。
課題の解決を目指して、新しい施工方法を導入し解決できれば、会社からの評価は高まります。適切な指導を行うことで、施工不良を最小限の手直しで復旧できれば、現場作業者からの信頼感を得ることに繋がります。
課題やトラブルを解決すると、努力が実ったことの達成感とともに、周囲の評価を高めることになるでしょう。
施工管理は多くの工事を経験する過程で、技術や知識、人脈を勝ち取っていきます。以前は対処できずに、上司や先輩のサポートを必要としていたことを、自分一人でできるようになった時の達成感は大きいです。
この達成感を励みとして施工管理を続けることで、さらなるキャリアアップや上位の役職を付与されるなど雇用条件のステップアップが実現できます。
施工管理にとって、工事が竣工した時の達成感は格別です。それは、共に苦労して困難な場面を乗り切ってきたチームで喜びを共有できるからです。
工事の規模が大きくなれば、環境や世代が異なる何十人何百人という仲間たちと、工事の竣工というひとつの目的に向かって長い期間を過ごすこととなります。
時には衝突や軋轢がありますが、それが竣工時の達成感をさらに大きくすることも多いです。
施工管理には、残業や休日出勤が多いというイメージがあります。しかし最近では、働き方改革の推進などでホワイト企業が増えているのが現状です。
ここでは、ホワイト企業を見極めるコツを説明します。
施工管理におけるホワイト企業を見極めるためには、事前に企業情報をしっかり確認しておくことが必要です。
以下は、働きやすさを見極めるポイントとなります。
●年間の休日は105日以上
●残業時間が少ない
●有給の消化率が高い
●社内の雰囲気が良い
離職率が低く、平均勤続年数が長い
近年では、ネットに企業の口コミが書き込みされていることも多いため、社内の人間関係や職場の風通しなども確認してみましょう。
働き方改革は、すべての建設会社に適用されていますが、まだ中小企業では導入過程であるケースも多いです。建設会社が、どのように働き方改革に取り組んでいるかを調査することもホワイト企業を見極めるポイントとなります。
以下に、ポイントとなる項目をまとめました。
●週休2日制は導入されているか
●年間の平均残業時間を確認する
●時差出勤やテレワークなどを導入している
●正規・非正規の待遇差を是正している
●労働者名簿、賃金台帳、出勤簿を適正に運用している
上記のポイントの他、平均年収が自分の希望と合致しているかを確認することも重要でしょう。
ホワイト企業かを見極める時、会社の施工実績を詳しく確認することも必要です。働きやすさや雇用条件は、会社の規模や施工実績で違ってきます。
一般的に、下請会社よりも元請会社、中小企業よりも大手ゼネコン、施工会社よりも発注者サイドの会社のほうが待遇や雇用条件は良いというのが現状です。
また、取引先は自治体や大手が多いか、中小の民間や個人だけかでも違います。
自分が働きたい工事や工種を施工しているかの確認も含めて、会社の規模や施工実績を詳しく調査することが求められます。
施工管理のスケジュール管理には、工事管理や工程管理、図面・写真管理なども関連しています。本部のシステムとの連携も必要になるでしょう。
施工管理の省力化や効率化のために、業務効率化ツール「AnyONE」が有効です。
AnyONEはエクセルと似た操作感をもっており、ITツールが苦手な方でも操作方法に迷うことが少ないです。加えてAnyONEは以下の機能にも対応しています。
AnyONEは工事にかかわるお金の管理を一括でおこなえるため、現場ごとの利益の推移を簡単に把握できます。予定よりも利益が少ない場合は、積算・見積り・実行予算いずれかの段階に原因があるケースが多いです。
AnyONEを活用すれば、各段階の利益推移を簡単に追えるため、低利益工事・赤字工事となった原因の分析が簡単に行えることも人気の理由となっています。
ここまで、施工管理のスケジュールについて、以下の内容で解説してきました。
●施工管理の1日のスケジュール
●【状況別】施工管理の1日のスケジュール
●施工管理が「きつい」とされる理由
●施工管理として働くときのポイント
●施工管理のやりがいとなる達成感について
●施工管理としてホワイト企業を見極めるコツ
施工管理の業務を省力化し、効率的なスケジュールを実現するためには、業務効率化ツールの活用が有効です。
記事で最もおすすめする業務効率化ツールはAnyONEです。
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記事監修:佐藤主計
保有資格:1級造園施工管理技士、2級土木施工管理技士
建設業界に携わり30年。公共工事の主任技術者や現場代理人をはじめ、造園土木会社の営業マン・工事担当者として、数万円から数千万円の工事まで幅広く担当。施工実績は累計約350件にものぼる。
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