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現場での作業に欠かせない工程表ですが、中には「見にくくて使いづらい」と感じている方もいるのではないでしょうか。工程表の見にくさは工期の遅れに繋がる可能性もあるため注意が必要です。この記事では、工程表を見やすくしたいと感じている方に向けて工程表作成時のポイントについて解説します。また、なぜ工期が遅れるのか、そもそもの理由についても解説しているので合わせて参考にしてみてください。
INDEX
ここでは、なぜ建築現場において工期が遅れてしまうのか、その理由について解説します。
着工日は事前に決められているものですが、場合によっては予定日に着工ができないケースもあります。そのような場合、スタート自体が遅れているため、必然的に工期に遅れが出てしまいます。工程表を活用してうまくスケジュールや人員の調整を行う必要があるでしょう。
施主様と業者の間で設計がなかなかまとまらず、工事ができないというケースもあります。施主様は自分の希望する家を建てたいと考えており、業者側もそれに応えたいという思いはありますが、意見がかみ合わないことはよくあります。設計が決まらないと現場では何も作業ができないので、工期に遅れが発生するでしょう。
予定通り着工し、施主様と業者の間でスムーズに設計が決まったとしても、肝心の現場で働く人員が不足していて工期が遅れるケースがあります。特にここ数年は建設ラッシュが続いていることもあり、職人を確保するのは決して簡単ではありません。なんとか人員を確保したとしても、工期の遅れや着工日の遅れなどによりスケジュールを組み直す必要が出てくると、人員不足に陥る可能性があります。
施主様と業者側での意見の食い違いは、着工後でも起こることがあります。例えば施主様が「予定と違う」、「思っていたのと違う」といった意見を言う場合です。これは特に内装工事を行なっているときに起こりやすいとされています。意見の食い違いが発生すると、場合によっては計画変更が起こる可能性があります。そうなると、材料を新たに手配する必要が出たり、作業時間が余計にかかったりするため、工期にも遅れが出てきてしまうでしょう。
屋外で作業をする場合、天気によって作業ができないことがあります。6月の梅雨や夏から秋にかけての台風、冬の雪、さらには近年多発している大雨など天候の影響で作業がストップしてしまい、工期が遅れてしまいます。天気ばかりは人の力ではどうすることもできないため、天気予報をこまめにチェックし、天気によって柔軟に対応できるようにしておくほか、日程に余裕を持たせておくなどしましょう。
基本的には、必要な資材が現場にないということはありませんが、大雨や地震などの天災の影響で資材が現場に届かなくなる可能性があります。また、建築ラッシュが続くために必要な資材がなかなか手に入らないケースもあるでしょう。このように資材が手元に届かないために資材不足となり、工期に遅れが発生するケースがあります。
ここまで、工期が遅れてしまう主な理由について解説しました。現場で働く方にとって工期の遅れは是が非でも避けたいものです。一方で、現場作業では不測の事態が起こる可能性も十分にありえます。そう言った時に、少しでも遅れを出さないようにするために活用されるのが工程表です。見やすい工程表を作成できれば、適切な工程管理を行うことができるため、トラブルなどにも対応しやすくなるでしょう。
なお、実際に工程表を作る際には、効率よく作業を進められるように工程表の作り方を事前に確認することをおすすめします。
工程表はただ作成すればいいというものではありません。作成する以上、見やすくて使い勝手のいいものを用意する必要があります。そこで、ここでは見やすい工程表を作成する際のポイントについて解説します。
工程表作成において最も大切と言っても過言ではないのが、誰が見てもわかるように作成することです。現場作業においては専門的な用語が出てくることがあります。工程表を見るのが現場作業員だけであれば、専門用語を使用してもいいかもしれませんが、工程表は施主様が見ることもあります。そのため、専門用語ばかりだと不明点が出てくることがあるため、わかりやすい表現や用語を使う必要があります。普段何気なく使用している言葉でも、施主様にはわからない可能性もあるのため注意してください。
工程表は、見たときにパッと内容が把握できることが重要です。そのため、わかりやすいデザインを心がけるようにしましょう。情報を詰め込みすぎない、進捗状況が確認しやすいと言った点はポイントです。
工程表を作成するときは、作業内容別、工事場所別に分けて・並べて作成するようにしましょう。それぞれ分けて作成することで誰がどのようなタスクを抱えていて、進捗状況はどのくらいなのか、といった点を把握しやすくなります。逆に場所や作業内容がごちゃまぜになっているとわかりにくくなるため、情報を整理してそれぞれ分けて作成することを心がけてください。
工程表には日単位で細かい作業内容などが記載されています。この日単位での工程表は現場作業員にとっては重要なものですが、管理職や役員のように現場で作業をしない方にとっては日単位の工程を把握する必要がありません。そのため、現場作業員用の工程表とは別に週単位や月単位での工程表を用意しておくことが重要です。用途に応じて時間の単位を切り替えられるようにしましょう。
工程表には土日祝日などの休日も記載されています。しかし、休日が記載されることにより、工程表が長くなるため、作業員が見にくく感じてしまいます。こういった事態を避けるためにも、休日情報の表示と非表示を切り替えられるようにしておくことが重要です。
作成した工程表は、印刷して事務所などに貼り付けることがあります。そのため、印刷することまで考慮して作成する必要があります。例えば、1枚に工程表を収められるデザインにする、ページを区切るポイント、白黒コピーだと見にくくなるといった点です。
工程表はエクセルを使用して作成することができますが、時間単位の切り替えや休日情報の表示・非表示に対応するには非常に手間がかかります。そのため、工程表作成には工務店向けのシステムを活用することがおすすめです。
AnyONEのシステムなら、マウスひとつで簡単に工程表の作成が行えます。また、日程の変更や延長も簡単にできるため、不測の事態が起こったときでもすぐに工程表の修正が可能です。さらに、工程表はテンプレートから作成でき、過去の工程表をもとに作れるため、作成の手間もかかりません。見やすい工程表を作りたいと考えている方は、ぜひ導入を検討してみてください。
今回は、見やすい工程表を作成する際のポイントについて解説しました。工程表は現場作業員だけが見るものではありません。施主様や管理職など現場作業員以外もチェックするものであるため、専門用語の多様や時間の単位の変更などに注意して作成する必要があります。そのため工程表を作成する際は、エクセルを使用するよりも専用のシステムを利用した方がスムーズに作業が進むでしょう。
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