全員が使えるシンプルさで現場も事務もスムーズに
有限会社水落住建
有限会社水落住建様は、新潟県十日町市を拠点に、新築住宅・リフォーム・給排水工事・企画住宅の設計・施工まで幅広く手がける地域密着型の工務店です。
「建てて終わりではなく、建てたあともずっとお付き合いを。」その想いのもと、社員大工による丁寧な施工と、高い省エネ性能を備えた安心の家づくりに取り組まれています。
十日町市を中心に、新築は年間2〜3棟、リフォームは大小あわせて約200件を施工。地域に根ざしたきめ細やかな対応で、多くのお客様から信頼を集めてこられました。今回は、代表取締役の水落雅士様に、AnyONE導入の背景や実際の効果、今後の展望についてお話を伺いました。

導入前のお悩み
導入前は、顧客情報と見積・請求の管理が別々のツールに分散しており、確認や共有に手間がかかっていました。顧客情報は建材会社が提供する管理サービスに登録し、見積書や請求書はエクセルで作成。外部から購入したフォーマットをカスタマイズして活用していたといいます。
「エクセルは自由に使えますが、少しの操作で関数が壊れたり書式が崩れたりして、修正に時間を取られていました」と水落様。
情報が一元化されていないため、同じ内容を繰り返し入力する場面も少なくありませんでした。担当者が変わると表記ゆれや計算式の違いが生じ、修正や確認にさらなる時間がかかることも。結果として、現場に回すべき時間が書類作成に圧迫される状態が続いていたそうです。
また、社員や職人が各現場を担当するなかで、「今どこまで進んでいるか」「発注は済んでいるか」といった進捗確認にも時間を要しました。現場から口頭や電話で上がってくる情報を、事務側がメモや表で追いかける形では、どうしても漏れやタイムラグが生まれます。
「現場を止めずにスムーズに連携できる仕組みを整えたいと感じていました」と振り返ります。

導入の検討段階
業務の見える化と連携強化を目指し、複数のシステムを比較しながら自社に最適な選択肢を検討。その中でAnyONEに出会われました。
「工務店向けの業務管理システムをいくつか調べる中で、AnyONEのホームページを見つけました。できることを確認して、自社にも合いそうだと感じました。」
選定にあたって最も重視したのは、社内の誰でも無理なく使えること。現場・事務と職種も年齢層も幅広い同社では、「最初の一歩が踏み出しやすい設計」であるかが重要でした。
「年齢や職種に関わらず、全員が迷わず使えるかどうかをいちばん重視しました」と水落様。
AnyONEは、シンプルで分かりやすい画面構成と、エクセルに近い見積画面の操作感が評価されました。初期学習の負担が少ないことに加え、顧客・工事・見積・請求といった日々の業務がひとつの流れとしてつながる点が、導入の決め手となりました。
トライアルでは実データを用いて運用を試行。入力・検索・帳票出力まで一連の操作を通して、「これなら全員で使える」との確信に至り、導入を決定されました。
導入後の効果
導入から約1年半。見積作成から情報共有まで、日々の業務で着実な変化が生まれています。
① 見積作成のスピードと正確さが向上

項目を選んで入力するだけで見積書が作成でき、体裁崩れや計算式の破損といった手戻りが大幅に減りました。
「以前は関数や書式の崩れで手戻りが起きがちでしたが、AnyONEでは作成がスムーズです。過去の見積と比較しながら追加見積を作るのも簡単で、納期にゆとりが生まれました。」
② 工程表・進捗の“見える化”

工事ごとのスケジュールや工程を登録・共有できるため、現場だけでなく事務も状況を把握。段取りの齟齬が減り、連絡の往復も最小限に。
「進捗を共有しながら作業できるようになり、現場と事務の連携がスムーズになったと感じます。」
③ お客様対応のスピードアップ

顧客情報と工事情報が紐づいたことで、問い合わせ時の検索・確認がスピーディーに。受付からの一次対応でも必要情報がすぐに出せるため、やり取りがスムーズになりました。「お名前をうかがえば、工事内容や過去のやり取りまで素早く把握できます。お待たせする時間が減り、対応にも余裕が生まれました。」
④ 社内の情報更新が自然に定着

受付や現場担当がその場で顧客・工事情報を更新。スケジュールも全員で共有され、“今、誰がどの現場にいるか”が一目で分かる状態に。
「同じ情報を見ながら動ける安心感が生まれ、連携も自然と取れるようになりました。」
⑤ 書類の標準化と品質の均一化

見積・契約・請求といった主要書類の形式が整い、発行物の見た目と内容のばらつきが解消。担当者が変わっても一定品質を保てる基盤ができました。
「“誰が作っても同じレベル”に近づいた実感があります。確認や差し戻しが減り、全体のスピードも上がりました。」
会社の展望
今後は、AnyONEの活用範囲をさらに広げ、より効率的で“見える”経営を目指されます。
「発注書の作成や原価管理の仕組みをしっかり整えていきたいです。見積のテンプレートも充実させ、誰が作っても同じ品質の書類が出せる状態にしていきます。」
機能面への期待も明確です。
「粗利率の一括設定は便利ですが、案件ごとに柔軟に調整できるようになると、さらに活用の幅が広がると思います。」
最後に、水落様は同じ課題を抱える工務店の皆さまへこう語ってくださいました。
「お客様情報や現場の状況を“なんとなく”で管理している会社も多いと思います。AnyONEを使うようになって、見積やお金の流れがはっきり見えるようになりました。管理が整うと、仕事全体が自然と良くなっていきます。」
地域に根ざした家づくりを大切にしながら、全員で使えるシステムを通じて、より安心して任せていただける体制づくりを進める水落住建様。AnyONEは、同社の「まじめで丁寧な家づくり」を支える心強いパートナーです。

- 社名
- 有限会社水落住建
- 住所
- 新潟県十日町市
- URL
- https://mizuochi-jyuuken.jp/
