屋根工事の見積書作成ポイント!おすすめの業務効率化ツールも紹介

屋根工事の見積書作成ポイント!おすすめの業務効率化ツールも紹介

屋根工事には葺き替えや塗装、雨樋の修理などさまざまな作業がありますが、適切な見積書を作成するためには、項目ごとに正確な費用を明記する必要があります。

また、手作業での見積書作成は時間がかかり、効率が悪いと感じる場合も多いでしょう。

本記事では、屋根工事の基本的な種類や見積書の書き方、作成時のポイントを解説するとともに、見積書作成業務を効率化するおすすめツールを紹介します。

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屋根工事とは?

屋根工事とは

屋根工事とは、住宅や建物の屋根に関する修繕やリフォーム、新築施工を行う工事を指します。

主に、屋根の材料を交換したり、塗装したり、破損した部分を修繕する作業が中心です。

屋根は家を守るための重要なパーツであり、雨漏りや風、紫外線などの外的要因から建物を保護する役割を担っています。

適切な屋根工事によって、家全体の寿命を延ばし住み心地を向上させられます。

 屋根工事の主な種類

屋根工事にはいくつかの種類があり、それぞれの工事には特徴や目的があります。以下では、代表的な8つの種類について解説します。

   葺き替え

葺き替えは、既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に取り替える工事です。

長期間使用した屋根は劣化が進み、防水機能が低下している場合が多いため、葺き替えが必要です。

古い屋根材を撤去した後、下地材(野地板や防水シート)の補修や交換を行い、新しい屋根材を設置します。

   葺き直し

葺き直しは、既存の屋根材を再利用して屋根を修復する方法です。

瓦屋根の場合が多く、屋根材を一度取り外してから下地材を修繕し、元の瓦を戻します。

瓦自体が良好な状態で、下地部分だけが劣化している場合に採用される工法です。

   重ね葺き

重ね葺きは、既存の屋根材を撤去せず、その上に新しい屋根材を重ねる工法です。

古い屋根材の処分費が不要なため、コストを抑えられます。

ただし、屋根の下地が劣化している場合や重量の増加で構造的な問題が出る場合は不向きです。

   塗装

塗装は、既存の屋根材に塗料を塗り、防水性や耐候性を回復させる工事です。

特にスレートや金属屋根で一般的で、塗料の種類(シリコン、フッ素など)によって耐用年数が変わります。

また、塗装前の下地補修も重要で、欠けやひび割れがある場合は塗装前に修理します。

   屋根材の修繕

屋根材の修繕は、部分的に損傷した瓦や金属板を交換・補修する工事です。

台風や地震で破損した瓦を数枚交換したり、金属屋根の錆びた部分を修理したりします。

規模が小さければ費用や工期を抑えられるため、迅速な対応が求められます。

   漆喰の補修・交換

漆喰の補修・交換は、瓦屋根の接着や防水のために使われている漆喰が劣化した場合に行う工事です。

放置すると雨漏りや瓦の崩れにつながるため、早急な対応が必要です。

漆喰を上から詰め直す方法と、古い漆喰を撤去して新しいものを施工する方法があります。

   棟板金の交換

金属屋根やスレート屋根の頂部(棟)に取り付けられている板金を交換する工事です。

屋根材同士の接合部分を覆い、雨水の侵入を防ぐための役割を担います。

風や雨にさらされやすく、釘が緩んだり剥がれたりする場合が多いため、定期的な交換が必要です。

   雨樋の修理・交換

雨樋の詰まりや破損した場合に行う工事です。

雨樋の機能が低下すると雨水が適切に排水されず、建物の外壁や基礎にダメージを与える可能性があります。

部分的な修理から全交換まで、状態に応じた対応が必要です。

屋根工事見積書の基本構成

屋根工事見積書の基本構成

屋根工事の見積書は、工事の内容や費用を顧客にわかりやすく伝えるために必要な書類です。基本的な構成は、以下の3つに分かれます。

   見積書表紙

見積書表紙は、取引相手に最初に確認される重要な部分です。工事の概要を明記し、信頼性と正確性を伝える役割を果たします。具体的には以下のような内容を記載し、見積書の概要を伝えましょう。

●宛名
●発行日
●有効期限
●見積番号
●差出人情報

 

   見積内訳書

見積内訳書は、工事内容や費用の詳細を具体的に記載する部分です。顧客に費用構成を正確に理解してもらう役割を果たします。工事項目ごとに数量や単価、金額を記載し施主が工事内容の費用を詳細に理解できるように記載します。

●工事項目
●数量
●単価
●金額

 

   見積条件書

見積条件書は、見積書に含まれない注意事項や特記事項を記載する部分です。取引における共通理解を促すとともに、後のトラブルを防ぐ役割を果たします。そのため、支払い条件や追加費用についての項目、工期変更などのトラブルが起こりやすい項目について、しっかり記載しておきましょう。

●支払い条件
●追加費用
●工期の変更に関する事項

 

屋根工事見積書の書き方

屋根工事見積書の書き方

屋根工事見積書の適切な作成によって、顧客の信頼を得られるだけでなく、後々のトラブルを防げます。以下に、見積書作成時の各項目について解説します。

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 宛名

宛名には、見積書を送付する相手の正式な会社名または個人名を記載します。敬称には「様」を付け、法人の場合は「御中」を使うのが一般的です。

   記載例

●株式会社〇〇住宅
●代表取締役山田太郎様

 差出人

差出人は見積書を発行する側の情報を記載します。会社名だけでなく、担当者名、所在地、連絡先(電話番号・メールアドレス)も記載すると相手が連絡を取りやすくなります。

   記載例

株式会社△△建設
営業部 担当者 佐藤一郎
〒987-6543
神奈川県横浜市4-5-6
TEL:03-1234-5678
Email:info@example.com

 見積書番号

見積書番号は、見積書を管理するためのユニークな識別番号です。発行する順番や年次ごとに番号を振り分けると管理がしやすくなります。

   記載例

●見積書番号:2025-0001

 発行日・有効期限

発行日は見積書を作成した日付を記載します。有効期限は、提示した見積金額が適用される期間を示します。

   記載例

●発行日:2025年2月1日
●有効期限:2025年3月1日

 見積り項目・単価・数量・合計

見積り項目には、作業内容を具体的に記載します。項目ごとの単価、数量、合計金額の記載によって、費用の内訳が明確となります。

 記載例

●既存屋根材の撤去:100㎡×2,000円=200,000円
●新規防水シートの設置:100㎡×1,500円=150,000円
●金属屋根材の施工:100㎡×3,000円=300,000円

各項目の小計、消費税、合計金額

見積書の最後には、小計、消費税、合計金額を記載します。

 記載例

●小計:840,000円
●消費税(10%):84,000円
●合計金額:924,000円

 備考

備考欄には、見積書全体に関する注意点や補足事項を記載します。

 記載例

●天候等の影響により変更になる場合があります。
●記載外の追加作業には別途費用が発生します。
●ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

屋根工事見積書の作成ポイント

屋根工事見積書の作成時には、わかりやすく正確な情報を盛り込みます。見積書を作成する際の具体的なポイントについて解説します。

 一式にしない

見積書を作成する際、「工事一式」という表記だけでは顧客に内容が伝わりにくく、不信感を抱かれる可能性があります。
屋根材の撤去や新しい材料の設置など、工事には複数の工程が含まれているため、工事項目ごとの「数量」「単価」「金額」の明確な記載が必要です。

 記載例

工事項目 数量 単価 金額
既存屋根材の撤去 100㎡ 2,000円/㎡ 200,000円
廃材処理費 100㎡ 1,000円/㎡ 100,000円
新規防水シート設置 100㎡ 1,500円/㎡ 150,000円
金属屋根材の施工 100㎡ 3,000円/㎡ 300,000円

 見積内容を明瞭にする

見積書の内容が複雑であったり、不明瞭な項目が多かったりすると、顧客は工事全体の流れや費用構成を理解しにくくなります。作業内容や使用する資材について具体的に記載します。

 記載例

●防水シート設置:ゴムアスファルトルーフィング使用、防水紙交換
●屋根材設置:ガルバリウム鋼板

 支払いルールを明記する

支払いルールの明記は、トラブル回避のために不可欠です。総額だけでなく、支払いのタイミングや方法を詳細に記載します。

 記載例

●支払い時期:契約時に50%、工事完了後に残りの50%
●支払い方法:銀行振込(〇〇銀行〇〇支店、普通口座〇〇〇〇〇〇)

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見積書作成業務の効率化にはAnyONEがおすすめ

AnyONE紹介_見積作成

屋根工事の見積書作成を効率化したい場合には、専用の業務支援ツールを活用するのが効果的です。

その中でも「AnyONE」は、見積書作成から発注管理まで幅広くサポートしてくれる優れたツールです。以下の特徴が、特におすすめの理由です。

 エクセルとの親和性が高い

AnyONEはエクセルとの互換性が高く、既存のデータを簡単に活用できます。エクセルからのコピー&ペーストはもちろん、一括貼り付けも可能です。

また、エクセル特有の数式ミスが発生しない設計になっているため、手作業でのエラーを防ぎながら作業できます。

 社内で見積作成のルール化が可能

AnyONEでは、あらかじめ業者や原価をテンプレートとして登録できます。

この機能により、担当者ごとに見積内容が異なるといった問題を防ぎ、社内の統一ルールに基づいた見積作成が可能となります。

 利益の推移を追える

見積書の作成から実行予算、発注までの一連のプロセスで、利益の推移を追跡できます。

案件ごとの収益性をリアルタイムで把握でき、経営判断がしやすくなります。なぜ利益が変動したのかを分析する際に役立つ機能です。

 各個人が編集できる情報を管理できる

担当者ごとにアクセス可能なデータを制限できます。例えば、契約前の見積書は編集可能だが、契約後は編集できないようにするなどの設定が可能です。

不正を防ぎつつ、業務を効率的に進められる環境を整えられます。

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まとめ

屋根工事の見積書は、本記事でご紹介したポイントを押さえれば、より信頼性の高い見積書を作成できます。

また、見積書作成を効率化しつつ正確性を向上させたい場合には、業務支援ツール「AnyONE」の導入を検討するのがおすすめです。

エクセルとの高い互換性や社内ルールの統一機能、利益の追跡機能など、多機能で実用的なサポートが得られます。

顧客満足度を向上させ、効率的に業務を進めるためにも、見積書作成の方法やツールの導入を今一度見直してみてはいかがでしょうか。

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