屋根工事の工程表|作成時の注意点やチェックポイントを解説
積算ソフトは、積算業務と資産業務に関連する見積り・実行予算などの業務を効率化できるツールです。2024年から時間外労働の上限規制が建設業界にも適用されることから、業務を効率化して労働時間の短縮に努めている事業者も多いでしょう。
本記事では、労働時間の削減に役立つ積算ソフトを導入するメリット、ソフトを選ぶときのポイント、無料版と有料版の違いについて解説します。
INDEX
建築業向けの積算ソフトがどのような業務を効率化できるかなど、概要を説明します。
建築業における積算とは、主に以下のような業務です。
図面をもとにして必要な資材などを拾い出しし、原価を算出するため慣れた人でないと時間がかかる業務です。そのため、積算は業務が属人化しやすいといわれています。また、原価や見積もりに直接関係する業務であるため、ミスが許されません。
積算ソフトを用いれば、図面をもとにした資材の拾い出しと原価計算を自動化できます。そのため、新人であっても積算業務にあたれるようになる点が積算ソフトの利点です。
積算と見積もりは混同されがちですが、違いについて理解しておきましょう。積算が算出する対象はあくまで工事原価のみであり、見積もりは積算結果に加えてその他原価や利益分、管理費などを含めた金額となります。つまり積算は見積もりの大元になるデータであり、積算と見積もりには深い関連性があります。
工務店・リフォーム会社が積算ソフトを導入するメリットは以下の3つです。
積算ソフトを導入すると、積算業務を効率化できます。協力業者の見積りデータをエクセルで受け取れば、ソフトへ見積もり原価をコピー&ペーストによってあっという間に積算業務を終わらせることが可能です。またコピー&ペーストにより手入力によるデータの転記が不要で、入力ミスがなくなります。
さらに積算ソフトによっては、CADのデータと連携も可能です。CADと連携すると部材の拾い出しが自動でおこなえるため、拾い漏れがなくなります。連携できるCADは積算ソフトによって異なります。例えばAnyONEは、以下4つのCADと連携が可能です。
●マイホームデザイナー
●アーキトレンド
●ウォークインホーム
●ALTA(アルタ)
CADとの連携により、拾い出しルールの共通化が可能です。加えて担当したことによる拾い出し精度の差もなくなるため、経験の浅い方でも効率よく積算業務がおこなえます。
ソフトによっては積算データを流用して、見積書の作成がおこなえます。その際各原価に対して、想定の粗利率となるように自動で見積り額を計算する機能があります。
また端数を丸める処理を自動でおこなう機能も搭載されているソフトもあり、積算ソフトの導入によって、積算・見積り担当者の負担を減らすことが可能です。

Link_積算ミスが発生する原因とは?簡単にできる対策も解説
積算だけでなく見積りや実行予算業務もおこなえる積算ソフトであれば、現場ごとの利益の推移を簡単に追うことが可能です。お金の管理を一括でおこなえる積算ソフトであれば、積算・見積り・実行予算・発注の各段階でどのように利益が推移したかを簡単に確認できます。
またクラウドに対応しているソフトであれば、経営者・管理者はネットがつながる環境であれば、場所を選ばずに、案件ごとの利益推移を確認が可能です。
工務店がクラウドツールを使用するメリットについては、下記の記事で解説しています。

Link_工務店クラウドツールで効率化できる業務|導入のポイントも
積算ソフトによっては、発注済みの項目が色付けされるため、発注状況が簡単に把握できます。さらに担当以外の案件でも発注状況が確認できるため、業務の属人化の防止が可能です。
また経営者や管理者は担当者に確認しなくても、ソフトを確認するだけでリアルタイムで発注状況を把握できます。
積算ソフトを導入すれば、自社で蓄積してある積算データを一括管理できます。データが点在していると、過去データを参照して積算の参考にできません。積算ソフトはデータベースを使ってデータを一元管理できるため、過去のデータ検索もワンクリックで可能です。似たような現場であれば、過去のデータを流用して効率的に積算業務を進められます。
クラウド対応の積算ソフトであれば、外出先でも積算データを確認できます。アプリやスマートフォンなどのモバイル端末から積算データを見られるため、営業や現場監督など外出が多い職種の業務効率があがります。
またデータを自動的にクラウド上で蓄積するため、自社のサーバー管理コストなども節約でき、データの紛失などのミスも予防できるでしょう。
積算ソフトのメリットがわかっても、どのようにして選んだら良いかわからないという方もいるでしょう。積算ソフトの導入を検討している方に向けて選ぶポイントを5つ解説します。
積算ソフトを選ぶ際は、階層に対応しているかどうか確認しましょう。リフォームなどの比較的小規模な工事を除き、規模が大きくなるほど施工場所や業種、工事内容などを細かく階層わけして積算する必要があるためです。
階層に対応していないと見積もり書もわかりにくいものとなり、施主も内容を理解できません。また土木や電気工事など工事の種類によっても適した積算ソフトが異なるため、自社工事に対応したソフトを選ぶ点も重要です。そのため積算ソフトを利用する際は、建築業の複雑な階層分けにも対応できるソフトを選んでください。
データの流用ができるかは確認しましょう。データの流用には以下の2種類があります。
●過去の積算データからの流用
●見積りや実行予算への流用
過去の積算データを流用できると、新たな積算データの作成に手間がかかりません。同じような規模・内容の工事の積算をおこなう際は、過去の積算データを参照すれば一から見積もりを作る必要がないため、積算業務の効率が上がります。
積算データを見積もりや実行予算へ流用できると、同じ内容の二重入力の手間がなくなり、人的ミスや入力の手間が減ります。
メリットでも説明したように、データの流用ができると、積算業務を大幅に効率化可能です。積算ソフトを選ぶ場合は必ず、上記2つのデータの流用がおこなえるか確認しましょう。
積算ソフトを使い続ける上で、操作性は非常に重要です。操作性が悪いといくら便利なソフトであっても、担当者が使ってくれない、業務の効率が落ちることになりかねません。
具体的には従業員の中で最もITツールが苦手な方でも、操作できる積算ソフトを選ぶことがおすすめです。ITツールが苦手な方でも操作できる積算ソフトであれば、他の従業員は問題なく扱えるでしょう。
積算ソフトによっては、無料デモにも対応しています。詳しくはソフトの提供会社にお問い合わせください。
AnyONEはこちらのリンクから無料デモにお申し込みができます。
長期的に安心してソフトを使用するためには、サポート体制の充実度が重要です。どのような積算ソフトであっても、トラブルや不具合を0にすることはできません。
ソフトを選ぶときに大切なことは、トラブルや不具合が発生しないソフトを選ぶのではなく、問題が生じた際にどのようなサポートが受けられるかです。
代表的なサポート方法は電話・メールです。さらに運用会社によっては、Web上で顧客の画面を見ながら、直接操作して問題を解決してくれるサービスをおこなってくれます。
長期的に安心して積算ソフトを利用するために、使用中のトラブル・不具合に対してどのようなサポートが受けられるかは確認しましょう。
積算ソフトの導入には、主に下記の費用がかかることが一般的です。
●ソフト導入費
●月額利用料
導入するソフトによっては、上記の費用以外にもオプション料やカスタマイズ費用がかかります。また現在のシステムからスムーズにソフトを利用するためには、追加料金が必要になることもあります。利用のためにどのような費用がかかるかわからない場合は、必ずソフト提供会社に確認しましょう。
積算ソフトには、無料で提供されているものと有料で提供されているものの2つがあります。一見すると無料で使えた方がいいと思ってしまいがちですが、無料ソフトには思わぬ落とし穴があります。
ここでは、積算ソフトの無料版と有料版の違いについて解説します。
1つ目は機能の充実度です。無料版は有料版に当たり前に搭載されている機能が、オプション扱いまたはそもそも対応していないことがあります。
またデータの保存容量が少ない、別のソフトと併用しないと業務全体を効率化できないといったことも珍しくありません。データに容量を追加するためにはオプション料金を支払わなければならず、想定よりも費用がかかってしまうことはよくあるケースです。
また複数ソフトを併用すると、管理が面倒になりITツールが得意でない方でないと使い分けが難しくなります。そのため初めから有料版を使用した方が想定外の費用が発生せず、ソフトの使い分けも不要なため、業務効率が高まる可能性があります。
またサポート体制の充実度にも差があるケースが多いです。有料版では、以下のようなサポートをしてくれることがあります。
●導入時の研修
●エクセルや他社のソフトに保存されているデータの移行
●柔軟なカスタマイズ対応
上記のようなサポートがあれば、ITツールに詳しくない方でも導入後すぐにソフトを使用できるでしょう。一方で無料版では、サポート体制に力を割いていないことが多く、導入時の設定やデータ移行を自社で全て行わなければならないケースが多いです。
無料版はITツールに精通しており、トラブルが起きても自社で解決できるという会社におすすめです。一方でソフトの導入につまずきたくなく、豊富な機能と充実のサポート体制を求める会社は、有料版のソフトをおすすめします。
最もおすすめする積算ソフトは「AnyONE」です。AnyONEは、これまで3,300社導入されており継続率は99.4%と、一度導入したら手放せない積算ソフトです。
積算データの流用が可能で、見積りや実行予算の作成も効率化できます。またエクセルや他社のソフトに保存されているデータの移行も可能で、これまで蓄積されたデータが無駄になりません。
AnyONEは以下の業務にも対応しています。
【AnyONEの機能】
顧客管理
帳票管理
工事管理
物件管理
実行予算管理
支払い管理
請求・入金管理
図面・写真管理
アフター・メンテナンス管理
AnyONEは工務店業務全般に対応しており、工程表の作成もおこなえます。エクセルと似た操作感を持っており、エクセルを使用したことがあれば導入後すぐに工程表を作成できるでしょう。また関数の知識がなくても効率よく工程表を作成できる仕組みが整っており、工程表のための残業や長時間労働を防止します。
AnyONEの詳しい機能について知りたい方は、機能や特徴について解説した記事をご確認ください。
本記事で積算ソフトを導入する5つのメリット、ソフトを選ぶ5つのポイント、無料版と有料版の違いについて解説しました。積算ソフトを導入するメリットは以下の5つです。
●積算業務の効率化
●利益の推移を簡単に追える
●発注状況が簡単に把握できる
●過去データの一括管理が可能
●クラウドソフトなら現場で積算を確認できる
積算ソフトを導入すると、業務の効率化により残業時間が減って、労働時間を短くしてもこれまで以上の成果が挙げられるでしょう。2024年からは時間外労働の上限規制が始まるため、労働時間の対策は急務です。労働時間削減の方法がわからない方は、積算ソフトの導入を検討してください。
ただ自社に合わない積算ソフトを導入してしまうと、生産性が下がり思ったような効果を挙げられない可能性があります。自社に合う積算ソフトを導入するためには複数ソフトとの比較検討が必要です。下記の資料では、複数ツールの機能を比較しているため、積算ソフトの導入を検討している方は、参考資料として活用してください。
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