【建設業】法定福利費の算出方法とは?ざっくり費用を割り出す方法や書き方
●工事写真を撮り忘れてしまった
●工事写真の撮り直しが多い
●工事写真の管理が手間
現場監督・施工管理者の中には、工事写真について上記のような悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。
本記事では工事写真の撮り方の4つのポイントや撮影の流れ、管理方法について解説します。工事写真について悩んでいる方は、是非参考にしてください。
INDEX
工事写真とは、作業ごとの工事状況や工事過程を記録するための写真です。工事写真は思いつきで撮るのではなく「事前にどの工事、どの段階を撮影するのか」決めておく撮影計画が必要となります。
断熱材の吹き付け状況や下地工事の状況など、作業の内容によっては中間検査や施主検査での確認が難しいです。工事写真があれば、後の確認材料にできトラブル防止につながります。
工事写真を撮る際は、以下4つのポイントに気をつけましょう。
●5W1Hを明らかにする
●工事計画を作成する
●完成後をイメージしてから撮影する
●画像編集はおこなわない
工事写真を撮る際は、写真1枚で5W1Hがわかるようにしましょう。工事写真における5W1Hとは、以下を指します。
●Who:請負業者・立会人
●When:日時・施工時期
●Where:工事場所
●What:工事名・工事種目
●Why:工事目的・寸法
●How:工事状況・施工方法
写真だけで5W1Hをわかりやすく説明することは難しいため、一般的に黒板・電子黒板が用いられます。
工事写真は、写真を撮るタイミングが非常に重要なため事前に工事計画を作成しましょう。作業内容によっては、工事が進むにつれて隠れてしまい撮影できなくなるものもあります。事前に工事計画を作成すると、どのタイミングで工事写真が必要になるか明確となるため、取り忘れを防止できます。
また工事計画を関係者で共有しておくと、必要なタイミングで工事写真が撮られていない場合、関係者の声かけによっても取り忘れを防ぐことが可能です。
全体を写す工事写真は、事前に完成後をイメージしてから撮影しましょう。特に定点写真は、完成後イメージしてから撮影しないと、全体が写り切らないケースも多いです。
そのため事前に複数箇所から撮影して、最適な撮影スポットを見つけておきましょう。
また何を撮影するかによって、作成前に構図をイメージすることも重要です。施工状況を撮影したいのか、寸法や数量を撮影したいのかによって最適な構図は異なります。撮影したいものによって、角度や縮尺を変え何度も撮影して最適な構図を見つけてください。
公共工事では、工事写真の画像編集をおこなってはいけません。以下のような簡易な編集もできません。
●トリミング
●明るさの調整
公共工事の写真は、一発撮りが求められます。そのため、事前に指やゴミなど不要なものが映り込んでいないか、黒板の情報に誤りはないかしっかりと確認してから撮影しましょう。
工事写真の撮影は以下の6ステップでおこなわれます。
1.撮影ポイントを決める
2.撮影機材を手配する
3.工事写真の撮影
4.工事写真の確認
5.工事写真の整理
6.工事写真の提出
はじめに、撮影のポイントを決めます。先述したように、工事計画を作成して、撮影のタイミングや構図を考えておきましょう。
特に工事が進行すると見えなくなる以下の箇所は、事前の確認が重要です。
●基礎の配筋
●断熱材の吹付状況
●LGSの施工状況
上記の撮り逃しは許されません。事前に工事計画を作成して、撮り逃しがないようにしましょう。
次に以下の撮影機材を手配しましょう。
●カメラ
●スマホ・タブレット
●三脚
●黒板・電子黒板
●チョーク・黒板消し
撮影前に黒板・電子黒板の内容を記載しておくと、撮影がスムーズにおこなえます。
また、現場内で使用する機材は同じものを使いましょう。違う機材を使ってしまうと、写真ごとに雰囲気や見え方が変わってしまう恐れがあるためです。
加えて現場内で写真のサイズや画素数の統一も重要です。
工事写真の撮影は、事前に作成した工事計画に則っておこないます。工事計画を確認の上、撮影漏れが出ないように注意しましょう。また工事計画で決めた撮影箇所以外にも、監督者や発注者から指定された箇所の撮影も忘れてはいけません。
黒板を用いる場合は撮影者と補助係の2人がいると、スムーズに撮影が進みます。電子黒板を活用する場合は、1人でも撮影をおこなえるでしょう。
工事写真の撮影が終わったら、以下のポイントを確認します。
●写真がぼやけていないか
●指やゴミなど不要なものが映り込んでいないか
●黒板の文字ははっきりと映っているか
●巻尺の数字はしっかりと見えるか
上記のポイントに1つでも当てはまる場合は、すぐに撮り直しましょう。また同じ箇所を複数枚予備として撮影しておくと、取り直しの手間が省けます。
工事写真に問題がなければ、写真の整理をおこないます。工事の順番や種類ごとに、適切な写真を選びましょう。
工事写真は、A4にまとめ余白に説明文を追記して、どこの何を撮影しているのかわかるようにしましょう。
また工事写真の撮り方のポイントでも説明したように、原則として工事写真の加工編集をおこなってはいけません。
整理した写真は、施工業者名と工事名を記載して、発注元に提出します。
発注元からの指定がなければ、表紙には「工事名称 工事写真」と記載してください。背表紙には、施工期間と「工事名称 工事写真」と監理者・設計・施工を記載します。
工事写真をまとめたファイルの作成は、中間検査日・完成検査日までにおこなってください。
工事写真を管理できる方法を以下3つ解説します。
●業務効率化システム
●エクセル
●ファイリング
工事写真の保存について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。
1つ目の方法は、工務店向けの業務効率化システムです。業務効率化システムは、工事写真の共有を現場に居ながらおこなえます。
管理者は工事写真をすぐに確認できるため、不備があればすぐに指摘でき、取り直しの手間がかかりません。またシステムによっては、工事写真を作業別・工程順に自動整理してくれるため、写真整理のために残業する必要がありません。
2つ目の方法は、エクセルです。エクセルに写真台帳を作成して、工事写真を貼り付けます。エクセルでの写真管理は、以下の流れでおこないます。
●工事写真を1度パソコンに取り込む
●工程順・作業別に工事写真を整理する
●適切な写真をエクセルで作成した写真台帳に貼り付ける
エクセルで工事写真を管理するメリットは、後述するファイリングする手間がかからないことです。ただし写真の取り込み・整理は手動で行う必要があり手間がかかります。
3つ目の方法は、ファイリングです。撮影した写真を印刷してファイリングします。昔ながらの方法で、パソコンの操作が苦手な方でも簡単に工事写真の管理が可能です。
しかしファイリングは写真の整理の手間に加えて、ファイルへの貼り付けの手間がかかるため、非常に非効率です。またファイルを保存するためのスペースを用意する必要もあります。
工事写真の整理には『AnyONE』がおすすめです。AnyONEでは、写真を保存するフォルダを細かく設定できます。名称だけでなく階層も好きにカスタマイズできるため、工事の種類別に写真の分類が可能です。パソコンに取り込んだ工事写真は、ドラッグアンドドロップで簡単にフォルダへ保存ができます。
また保存した写真には、メモやコメントが記載できます。工事写真の詳細や管理者からの指摘事項を残せるため、新入社員の教育資料としても活用が可能です。
さらにAnyONEは、写真を保存する際に自動で指定したサイズへと変更できるため、データ容量の圧縮ができます。
AnyONEは以下の機能にも対応しています。
【AnyONEの機能】
顧客管理
帳票管理
工事管理
物件管理
実行予算管理
支払い管理
請求・入金管理
図面・写真管理
アフター・メンテナンス管理
AnyONEでは、工程表の作成もおこなえます。操作感はエクセルに似ており、マウス1つで簡単に工程表の作成が可能です。また過去に作成した工程表の流用も可能で、工事名や日付を変更するだけで新規の工程表作成がおこなえます。
本記事では工事写真の撮り方の4つのポイントや撮影の流れ、管理方法について解説しました。
工事写真を撮る際のポイントは以下の4つです。
●5W1Hを明らかにする
●工事計画を作成する
●完成後をイメージしてから撮影する
●画像編集はおこなわない
工事写真の撮影は事前準備が大切です。特に工事計画の作成は、撮り逃しを防ぐためにも必ずおこなってください。
また最もおすすめする工事写真の管理方法は、工務店向けの業務効率化システムの活用です。しかし「どのシステムを選んだらいいかわからない」と、悩む方もいるでしょう。以下の資料では複数システムとの比較検討をおこなっています。工程表作成システムを導入する際の検討材料としてください。
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