建設業の利益率が低い理由とは?利益率を高める方法も解説

建設業の利益率が低い理由とは?利益率を高める方法も解説

建設業は利益率が低く「売上高が増加しても経営が楽にならない」と悩んでいる経営者の方が多いです。従来、建設業は「売上高至上主義」で売上高の増加・維持のためなら、赤字でも工事を受注する文化がありました。
そのため「赤字・低利益工事しか受注できない状況を変えたい」と考えていても、何も対策できていない会社が多いです。

今回は、建設業の利益率が低い理由と利益率を高める方法を解説します。

建設業の利益率

『一般財団法人 建設業情報管理センター』の調査によると、中小企業に属する建設業の粗利率(売上高総利益率)は20%前後です。
粗利益率は、売上高に占める粗利益の割合で「粗利益率=粗利益÷売上高×100」で求められます。

建設業の利益率
【引用】「建設業の経営分析(令和2年度)」(概要版)- 一般財団法人 建設業情報管理センター

近年、建設業の粗利益率は回復傾向となっているため、農林水産業や製造業よりも高利益率です。しかし、過去20年を見ると一貫して最も低利益率な業界は建設業となっています。

建設業の利益率が低い理由

建設業は業界特有の事情で低利益率となっている側面もあります。ここでは、建設業が他業界よりも利益率が低い理由を、下記の3つ紹介します。

売上高しか意識していない

先述した通り、建設業では「売上高至上主義」の会社が多いです。売上を優先するあまり、利益を後回しにしています。竣工まで「黒字と赤字」どちらになるかわからないといった会社は珍しくありません。

また「赤字でも受注して暇な時期を作らない」といった考えも利益率を落とす原因です。自社工場や抱えている職人さんに仕事を回すために、赤字で無理やり工事を受注している会社も少なくありません。

建設業は売上高を優先するあまり、利益への意識が薄くなり低利益率になっているといえるでしょう。

下請け構造

建設業は、工事内容の高度化に伴う専門化・分業化に対応するため、多重下請け構造です。多重下請け構造は合理的な面もあります。しかし、中間業者が多く入るため、下位下請け業者の取り分が減ってしまうことが問題です。

国土交通省は、多重下請け構造の問題について次の指摘をしています。
『下請として中間段階に介在する企業数が増えることにより、中間段階でこれらの企業に利益として受け取られる対価が増加するため、下位下請の施 工の対価の減少や、労務費へのしわ寄せのおそれが生じる。』
【引用】重層下請構造の改善に向けた 取組について-国土交通省

下請け、特に下位下請けの仕事がメインになっている場合は、施主との直接取引など中間業者を挟まずに工事を受注する方法を考えましょう。

お金の流れを把握できていない

こちらも先ほど述べた通り、受注した工事が竣工するまで黒字となるか判別できない会社は、珍しくありません。原因は、工事に関連するお金の流れを把握する体制を構築できていないためです。

●実行予算作成
●原価管理
●発注管理
●入出金管理

上記のことができていれば、お金の流れを把握できないどんぶり勘定とはなりません。お金の流れを把握できないと、材料費や外注費などの原価が不必要に多くなっていても気付きづらいです。

利益率を高める方法

利益率を高める方法としては、工事原価の低減が一般的です。ここでは、工事原価の低減以外で利益率を高める方法を下記3つ紹介します。

必要最低限の粗利益額を算出する

建設業の経営者は売上高を中心に、目標を考える方が多いです。しかし、利益率を改善させるならば、粗利益額を中心に目標を立てることをおすすめします。まずは会社を運営する上で、必要最低限の粗利益額を算出しましょう。

●一般管理費(光熱費や通信費など)
●借入金の支払利息
●借入金の元本返済
●設備投資費
●社員に対するボーナス

上記の費用が会社を運営するための主な費用です。過去の決算書を参照しながら必要最低限の粗利益額を算出します。必要な粗利益額が判明したら「売上高はどのくらい必要か」「粗利率は何%欲しいか」などが決まります。

上記で決めた項目は必ず、社員と目標を共有しましょう。情報を社員と共有すると、会社としての方向性が定まり、会社全体で利益率を高める意識が生まれます。

お金の流れを把握する

先述した通り、曖昧なお金の流れはどんぶり勘定の原因となります。特に紙やエクセルで、情報管理している会社は注意が必要です。情報の保存方法や場所がばらばらだと、お金の流れを含め工事に関連する情報の把握は難しくなります。

情報の把握を簡単にするためには、建設業に特化したITツールを導入して、情報を一元管理するのがおすすめです。1つのツールで見積り作成や発注管理、入出金管理まで一括でおこなえれば、お金の流れの把握は難しくありません。

お金の流れを把握できれば、不必要に原価が増えることが減り利益率が高まります。

社員同士のコミュニケーションを活発にする

建設業は、1案件あたりの金額が大きく業務内容が多岐にわたるため、複数の部署が協力し業務を進めます。そのため、社員同士のコミュニケーションが不足している会社では、下記のような業務上の支障が出ることが多いです。

●営業担当者と現場担当者で顧客情報を共有できていない
●見積り書と実行予算の内容に齟齬がある
●協力業者への発注書と支払額に差異がある

社員同士のコミュニケーションが不足している組織は、お金の流れが不透明となりがちです。社員同士の交流を活発にすることで、業務に透明性が生まれます。また、新たな原価低減方法など、新しいアイデアが出やすい環境となり利益率を高められるでしょう。

正確な原価管理にはAnyONE!

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お金の流れを把握するためには、正確な原価管理が欠かせません。正確な原価管理には「AnyONE」の導入をおすすめします。AnyONEは、見積り作成や実行予算作成、原価・発注管理など工事に関するお金の流れを一元管理可能です。

またAnyONEは導入企業数が2,700社を超えており、豊富な実績を持っています。さらに継続率が99.4%と、一度導入すると手放せないシステムといえるでしょう。

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上記のような、工務店やリフォーム会社の業務全般をおこなえるため、部署の垣根を超えて使用できる業務管理システムとなっています。実際にAnyONEを導入した会社の中には、粗利率が「18%から25%」にアップした会社もあり、利益率を改善したい会社にぴったりのシステムです。

操作性はエクセルと近く、ITツールが苦手な方でも簡単に操作できるような設計となっています。エクセルの操作経験があれば迷わず使用できるでしょう。さらに、不明点や疑問点は専門スタッフに電話やメールで確認できるため、使い方で迷うことはありません。

まとめ

建設業の利益率は近年、回復傾向にありますが他業界よりも低いです。利益率をアップさせるには「利益の意識」「元請け仕事の受注」「社員同士のコミュニケーション」などの対策が必要となります。

加えて、ITツールによる情報の一元管理も効果的です。ITのツールを検討する際は複数ツールの比較検討が欠かせません。下記は各サービスの機能比較をまとめているため、サービス検討時の参考としてください。
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