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工程管理は施工管理の4大管理の1つです。効率的な工程管理をおこなうと、工事の進捗がスムーズとなり、工事原価の低減や質の良い工事につながります。
しかし、工程管理の重要性を理解していても、実際は非効率な工程管理おこなっており、竣工前はいつもトラブルが発生している会社は多いでしょう
今回は、効率的な工程管理の方法について解説します。
INDEX
建設業の工程管理とは、施工管理における以下の4大管理の1つです。
●工程管理
●原価管理
●品質管理
●安全管理
工程管理の目的は、工事の進捗を管理し工期通りに工事を進ませることです。1つの建物を完成させるためには、多くの人と材料が必要となります。適切な工程管理ができていると、無駄な人件費・外注費や材料費が発生しないため、原価低減につながるでしょう。
また、工期に余裕があれば無理を通して工事を進める必要がなく、標準通りに工事をおこなえるため、品質の向上にも効果があります。
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建設業の工程管理の手順は以下の4段階から成り立っています。
始めに工程表を作成し、計画の立案をおこないます。工事ごとの期間を決めるだけでなく、工事に関わる協力業者の人数や必要な機材・材料、それらの原価も計算しましょう。また、台風や大雪といった、天候のトラブルによる工事の遅れも想定すると、余裕を持って工事を進められます。
次に、立案した計画を基に工程管理をおこないます。計画の実行中は、工事の進み具合や人員配置・材料手配が、計画とずれが生じていないかチェックしましょう。記録を残すことで、次の工事に反省点を生かすことができ、効率的な工程管理へ近づいていきます。
計画実行した上で、良い点・悪い点を振り返ります。達成状況をグラフ化や数値化すると、誰が見てもわかりやすいデータとなるでしょう。
工程表通りに進捗できなかったところは、原因を追求し特定することが大切です。原因が判明すれば、次の現場や他現場へも生かすことができ、会社全体で工程管理の効率化をおこなえます。
最後に、問題の分析からわかった工程表通りに進まなかった原因の改善方法を考えながら、工程表を修正します。また悪い点の原因は、以下のように複数あるでしょう。
●そもそも作成した工程表に無理があった
●天候などのトラブル予測が甘かった
●現場監督に工程遵守の意識が薄かった
これらの原因を改善し、修正した計画を再度実行したうえ、実行した結果の問題の分析をおこなうサイクルを回していきます。何度も問題解決のサイクルを回すことで、工程管理を効率化できるでしょう。
建設業で工程管理を効率化する方法は、以下の2つです。
1つ目の方法は、工程管理システムの導入です。工程管理システムとは、デジタル化やクラウドを活用し、工程管理にかかる手間や時間を削減できるシステムをいいます。工程管理の効率化のためには、問題解決のサイクルを回すことが重要と、先述しました。
しかし、多忙を極める現場監督が、問題解決のサイクルを回すことは現実問題として難しいでしょう。特に工程表の作成は、とても手間がかかります。工程管理システムは、手間のかかる作業の効率化が可能です。
工程表の作成は、マウス1つでおこなえるため誰でも簡単に工程表を作成できます。また工程に修正を加える場合、関連する工事の期間を一括で移動させることもでき、修正にかかる時間を大幅に短縮可能です。
工程管理システムの導入には、費用がかかります。しかし、工程管理システムの導入で外注費や材料費の無駄を減らし、業務効率化による残業代の削減が可能です。適切に工程管理システムを活用できれば、システム導入にかかった費用よりも、削減できる費用の方が大きくなります。
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2つ目の方法は、エクセルの無料テンプレートを使用することです。システムに費用を割く余裕のない方は、無料テンプレートを活用して工程表の作成を効率化しましょう。
無料テンプレートは、既に工程表の書式が決まっているため、会社全体で工程表の見た目を整えられます。また、テンプレートによっては関数やマクロが組まれており、エクセルに詳しくない方でも、簡単に工程表を作成できるでしょう。
おすすめの無料テンプレートは「AnyONE」が提供しています。AnyONEの無料テンプレートは工程表だけでなく、見積り書・工事請負契約書・工事台帳もセットになっています。工程管理だけでなく、他の業務も併せて効率化したい方は、下記のリンクよりダウンロードしてください。
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非効率な工程管理の特徴は、以下の3つです。
計画段階で抜けや漏れがあると、非効率な工程管理となります。実際の工事は工程表通りに進み、スムーズに竣工となることは滅多にありません。工事には何かしらのトラブルが発生するものです。
例えば、大雨や大雪、台風など自然災害といったトラブルは避けることはできません。そのため、自然災害の発生を見越して工程に余裕を持たせることが大切です。トラブル発生を考慮せずに工程表を作成すると、問題発生時に慌てることになり適切な工程管理が難しくなります。
紙やホワイトボードを使用した工程管理も非効率といえるでしょう。どちらの方法も工事関係者との進捗状況の共有が難しいからです。1つの現場には数多くの協力業者が出入りします。工事を計画通りに進めるためには、関係者との情報共有が欠かせません。
仮に、工事が遅れた場合は、後工程の工事の日程を後ろ倒しにするなど対策が必要です。しかし、現場の進捗状況を関係者全員が把握していなければ、柔軟な工程の打ち合わせは難しいでしょう。そのため、紙やホワイトボードを使用した工程管理は、非効率となってしまいます。
計画と現状の把握ができていない場合も、非効率な工程管理といえるでしょう。現場では毎日大小問わずトラブルが発生するため、予定通りに工事を進めることは難しいです。トラブルが発生した場合は「どの程度工程に影響があるのか」「計画との乖離はどのくらいか」をすぐに把握し、対処する必要があります。
しかし日頃から進捗状況を把握できていないと、トラブル発生時にどのような対策を取ったらよいか判断できません。判断を間違えるとさらに状況を悪化させてしまう恐れもあります。非効率な工程管理を避けるためには、リアルタイムで計画と現状の把握をしましょう。
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工程管理を効率化するために、おすすめの業務効率化システムは「AnyONE」です。AnyONEは10年以上の実績を持つ業界No.1を誇る基幹システムで、導入企業数は2,700社を超えています。
工程管理以外にも、以下のような建設業に関わるあらゆる業務に対応しているのが特徴です。
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顧客管理
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工事管理
物件管理
実行予算管理
支払い管理
請求・入金管理
図面・写真管理
アフター・メンテナンス管理
工程表は、エクセルよりも簡単に作成できます。マウス操作で工程や日付の変更が可能で、修正にも手間がかかりません。また、社内共通のテンプレートも作成可能で、担当者全員が同じ見栄えの工程表を作成できます。
工程管理は工事のスケジュールを守るだけでなく、余分な人件費や材料費を削減するための重要な業務です。工程管理システムを導入し、効率的な工程管理をおこないましょう。
下記は各サービスの機能比較をまとめています。今回の内容を参考に自社に最適な工程管理システムを選んでください。
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