施工管理が人手不足になる13の理由とは?6つの解決方法

施工管理が人手不足になる13の理由とは?6つの解決方法

施工管理者は、慢性的な人手不足に陥っています。施工管理者は、建設業の要となるため、人材を確保しなければなりません。まず、人手不足の理由を理解して、対策を練りましょう。

今回は、建設業における人手不足の理由と解決方法について、さまざまな視点で解説します。

建設業における人手不足の現状とは

建設業は、人手不足に悩まされています。

市場規模の参考値である「住宅着工戸数」は、2018年〜2020年にかけて、消費増税前のかけ込み需要減や、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、80万戸近くまで減少しつつありました。しかし、2021年には回復の兆しが見え、2022年2月までに「新設住宅着工戸数」は12ヶ月連続の増加をたどっています。住宅建築の需要は、今後も伸びていくと期待できるでしょう。

一方で、建設業に欠かせない「建設技術者」の有効求人倍率は、2021年で6.01でした。これは、全体平均の1.13よりも、およそ5.3倍も高い値です。工務店における人材需要が逼迫していることが見て取れます。
(※有効求人倍率とは、市場の求人数を求職者数で割ったもの。数値が高いほど、人手不足となっていることを表す)

つまり、市場が成長しているにもかかわらず、人材を確保しにくいため、売上アップの機会を逃しているとも考えられるでしょう。

施工管理が人手不足になる13の理由

建設技術者には、施工を担当する「施工管理者」も含まれます。
なぜ工務店で施工管理者が人手不足になるのか、理由を解説します。

1.若手の減少

近年、施工管理者として就職する若手の数は、減り続けています。少子高齢化の影響は、建設業にも及び、29歳以下の就業者数は全体のおよそ11%。全産業の平均である16%と比べても低いです。次世代を担う若手が集まらなければ、業界自体が先細りとなってしまいかねません。

2.高離職率

貴重な新卒人材は、3年以内に離職することが多いです。厚生労働省の2019年調査によれば、就職後の3年離職率は以下の通りとなりました。

<建設業>
高卒:45.3%
大卒:27.8%

<全産業>
高卒:39.2%
大卒:32.0%

高卒の離職率は、全体に比べて6ポイント高く、大卒は4ポイント低い値でした。ただし、一概に「高卒より大卒を雇うべき」とはいいきれないでしょう。いずれにしても、離職率の高さが人手不足の理由のひとつとなっています。

3.高齢化

建設業で働く65歳以上の割合は、2012年の9.3%から2020年に17.1%まで増えています。全体のおよそ2割は高齢人材で、これは全産業の13.6%より高い割合でした。高齢人材のほとんどが今後10年以内に退職を迎えるため、人手不足が懸念されるでしょう。

4.長時間労働

長時間労働で、満足に休日や有給を取得できないことも、人手不足の原因です。
総務省の「労働力調査」によれば、建設業の年間平均就業時間は、2020年で2,032.2時間でした。同年の全産業平均は1,810.6時間。およそ200時間の差があります。製造業の1,959.8時間、情報通信業の1,925.0時間と比べても、高い数値です。

5.安い賃金

国土交通省は、「建設業男性全労働者等の年間賃金総支給額の推移」をまとめています。数値だけ見ると、2012年から賃金が上昇しており、全産業と変わらないように思えます。しかし、これを時給換算すると同等とはいえません。建設業は労働時間が他産業よりも多いため、時給換算すれば、割り合わない賃金といえるでしょう。

5.安い賃金
(引用:建設業における賃金等の状況について|国土交通省

6.休日出勤

工事現場の進捗は、「天候不良」「資機材の納品遅れ」「施主の都合」など、さまざまな要因で遅れがちです。しかし、工期には間に合わせなければなりません。スケジュールを調整するために、休日出勤することもよくあります。

7.ケガ・事故のリスク

工事現場は、常にケガ・事故のリスクと隣り合わせです。もし、ケガ・事故に遭えば、労災保険により収入を補填されるものの、身体に後遺症が残るかもしれません。

ただ、建設業における労働災害発生状況は、年々、減少傾向に。昭和〜平成〜令和にかけて全産業、建設業ともに災害の発生件数は、減り続けていることがわかります。

7.ケガ・事故のリスク
(引用:建設業における労働災害発生状況|建設業労働災害防止教会

8.女性が働きにくい環境

これまで建設業は男性主体の職場環境となっていましたが、近年では、建設業に就職する女性も増えています。しかし、女性が働きやすい職場環境がまだまだ整っていません。

たとえば、工事現場に女子トイレがなかったり、産後復帰に対応できる福利厚生がないことを挙げられるでしょう。優秀な女性の施工管理者もいるため、彼女らが働きにくい職場環境は企業にとってもマイナスといえます。

9.ブラックなイメージ

ここまで解説した通り、建設業の労働環境は、他の産業と比べて良いものとはいいきれません。いわゆる「3K(きつい・汚い・危険)」イメージが世間一般に根づいているため、就職をためらう理由となっているようです。特にワークライフバランスを重んじる若年なら、ブラックなイメージの業界を避けるでしょう。

10.育成放棄

建設業では、「背中を見て学ぶ」という育成方針を採りいれる企業が少なくありません。しかし、人手が足りない中で業務に追われる部下は、背中を見る余裕はないでしょう。また、「背中を見て学ぶ」ことは、明確な基準がなく、成長スピードに個人差が生まれやすいです。若手から「育成放棄されている」と受けとられかねません。

11.不十分な福利厚生

建設業の福利厚生は、年々、改善しつつあります。しかし、「完全週休二日制」や「育児休暇」まで実現できている企業は少なく、福利厚生に不満を抱く人材もいるでしょう。福利厚生の充実が、求職者へのアピール材料ともなります。

12.見通しの暗いキャリア

建設業は、これまで人材の統一的な評価制度がありませんでした。それぞれが持つスキルや資格が賃金に反映されにくく、納得のいく評価を受けられないことも。将来的なキャリアアップが見えず、建設業から離れる人材もいます。

13.アナログ作業

「書類はすべて紙で管理する」「打ち合わせは、毎回対面でおこなう」こういったアナログ作業が非効率化を招くことに。国は事態を重く見て、「建設DX」にてアナログ作業をデジタル化する方針を打ち出しました。建設業界では、ITシステムの導入などが活発化しています。

人手不足を解消する方法

人手不足を解消する方法を5つ解説します。

1.労働時間の短縮

2024年6月からは「時間外労働の上限規制」が施行されます。残業の上限規制がこれまでより厳しくなり、違反すると罰則の対象となるでしょう。
具体的には、「原則、月45時間・年360時間まで」となります。もし特別な事情があっても、「年720時間以内」、「時間外労働と休日労働の合計が月100時間未満」などの条件を超えることはできません。

法改正に対応するためにも、人材を確保するためにも、労働時間の短縮は急務です。労働時間の短縮には、後述するデジタル化が効果的でしょう。

2.女性が働きやすい職場づくり

女性を広く受け入れている工務店は、まだまだ少ないことが現状です。女性が働きやすい職場づくりをおこなえば、他社との差別化となり、求職者が殺到するかもしれません。「ホワイトな企業」としてブランディングし、企業イメージの向上にもつながるでしょう。まずは、女性の声を聞き、彼女たちが求めていることを一つずつ実現しましょう。

3.人材育成に注力

社内で育成マニュアルを作成し、統一的に人材育成へ注力してください。もちろん、マニュアルの作成や指導に時間を確保しなければなりません。先ほど触れた「建設DX」の推進により、業務を効率化して、労働時間を短縮しましょう。

4.キャリアを正しく評価

2019年4月から、業界全体での統一的な評価手法である「建設キャリアアップシステム」が運用開始されました。正しくスキルや資格を評価してもらえ、適正な賃金を受けとれるシステムとして期待されています。このシステムを積極的に活用してはいかがでしょうか。

5.ブラックイメージの払拭

企業イメージは、採用活動だけでなく、施主や取引先、職人との関係にも影響を与えます。ホワイトなイメージを伝えていくためには、職場環境の改革に取りくんでいる項目を、ホームページなどで積極的にアピールすることが重要です。たとえば、「育児休暇」を取得している従業員にインタビューし、福利厚生の充実をアピールしてもいいでしょう。

6.デジタル化

建設業のデジタル化には、「業務効率化システム」の導入がおすすめ。業務効率化システムとは、施工管理に関わるさまざまな業務をデジタル化するものです。インターネットに接続して、各現場の情報をシステム上でまとめて管理できます。システムの導入により、「エクセル管理より3割の業務を効率化できた」という工務店もいるほどです。

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サポート面では、契約から運用開始までに、操作講習を受けることも可能です。トラブル時には、「ヘルプデスク」を設けており、メール・電話で気軽に相談できます。

まとめ

建設業における人手不足の理由は、13にも及びます。これらを抜本的に解決するためには、AnyONEのような業務効率化システムの導入が効果的でしょう。

ただし、業務効率化システムは各社が提供しているため、自社に最適なシステムを選ぶ必要があります。下記でまとめた機能比較を参考に検討してはいかがでしょうか。
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