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施工管理ソフトとは、建築物の着工から引き渡しまでに発生する業務をデジタル化ツールです。施工管理は膨大な業務が発生しがちで、担当者への負担も大きい仕事です。
施工管理ソフトの導入すると事務処理を簡略化できたり、テレワークにも対応できたりします。
今回は、施工管理の概要や課題、施工管理ソフト導入によるメリット・注意点について解説します。
INDEX
施工管理とは、工事現場を管理することです。着工から引き渡しまでの全工程を管理し、スケジュール通りに建築物を完成させます。
管理する範囲はスケジュールに限りません。人材や資機材、予算、原価、安全など、多岐にわたる業務を管理します。
さらに複数の作業を同時並行で進める「マルチタスク能力」や、社内の他部署や協力会社と連携する「コミュニケーション能力」を求められる立場です。
建築市場は、2020年以前、東京オリンピックによる都市部の施設・再開発需要が高まりました。2021年はやや落ち込んだものの、2022年には回復基調にあり、今後も需要を見込めるでしょう。
建築現場に欠かせない存在である施工管理者ですが、慢性的な人手不足に陥っています。なぜ仕事はあるにもかかわらず、人手が足りないのでしょうか?
主な理由は2点考えられます。
まず、「3Kイメージによる若者離れ」です。
昨今の若年層は、仕事とプライベートのバランスを重視する傾向にあります。以前より3K(きつい・汚い・危険)のイメージを抱かれがちな建築業界は、彼らから避けられているといえるでしょう。
実際に若年層の建築業界入職者数(大卒・高卒)は、平成7年の約78,000人から平成27年には約40,000人まで減少。少子化により若年層の人口は減っているため、人材の獲得競争は激化しています。
(参照:建設就業者の現状|国土交通省)
次に「リーマン・ショックによる大量離職」です。
2008年に起こったリーマン・ショックにより、世界規模で金融危機が訪れました。日本経済が落ちこみ、それに伴い建築需要も大幅に減少。仕事が無ければ収入が途絶えてしまうため、当時、熟練だった作業員・職人が業界から離れてしまったのです。
その後、市場が回復したものの、彼らが完全に現場へ戻ることはありませんでした。現場で主力となるベテラン層が抜けてしまい、建築業界は慢性的な人手不足に陥ります。
人手不足に対し、有効な一手となるのが「施工管理ソフト」です。
施工管理ソフトとは、施工管理業務をデジタル化することで、少ない人員で効率的に仕事を進められるソフトです。
主に以下の機能を備えています。
・受注管理
受注した工事の契約内容・金額・契約日・工期などの情報を管理・登録する機能です。工事ごとの情報をソフトに集約させられます。
・実行予算管理
現場ごとに必要となる人材・資機材などを計算して、実行予算を作成します。ソフトによっては、見積書をベースに自動で実行予算を算出することも可能です。
・発注管理
実行予算をもとに発注業務を進めますが、ここもソフトでおこなえます。発注金額は、企業の利益を含んで設定することも可能です。
・請求・支払い・入金管理
特に中小零細企業では、資金繰りに注意しなければなりません。工事が長引けば、予定通りに資金を回収できず、「黒字倒産」につながる恐れもあります。
施工管理ソフトを導入すれば、資金に関わる請求・支払い・入金をまとめて管理可能です。ソフトによっては、入出金日にアラームをかけることも可能です。
施工管理ソフトは主に3つのメリットがあります。
施工管理ソフトは、基本的にパソコン・スマートフォン・タブレットで使用可能です。現場や自宅、出張先からソフトを利用できます。
これまで紙面での情報管理では、オフィス・事務所まで移動しなければ、情報を確認できませんでした。しかし、インターネット環境さえ整えれば、テレワークを実現できます。より円滑に業務を進められるでしょう。
ソフトでは、膨大な数の書類をデータとして作成・管理できます。エクセルによる管理では、「担当者によってフォーマットがバラバラ」「関数の設定ができない」などの課題がありました。
しかし、施工管理ソフトでは、エクセルの課題を解決できます。たとえば、施工管理ソフトの「AnyONE」では、150種類以上もの帳票テンプレを利用でき、効率的な事務処理が可能です。
エクセルでの管理は、更新したファイルを自社サーバーにアップロードするまで最新の情報共有ができませんでした。つまり、現場とのタイムラグの生じやすさが課題に。
しかし、ソフトでは直接入力することができ、リアルタイムで情報共有できます。社内外への情報共有もスムーズになるため、より効率的に業務を進められるでしょう。
施工管理ソフトには、有料版と無料(フリー)版が存在します。予算削減のために無料版を選ぶかもしれませんが、注意点が2つあります。
社内ですでに導入している他のシステムと、無料版では連携できない可能性があります。せっかくソフトに情報を入力しても、連携していなければ、システムごとに再入力しなければなりません。
また、「過去の情報を引き継ぐ」という面でも問題が生じます。エクセルを主軸に管理してきた企業では、エクセルとソフト間での連携が取れないと、これもまた再入力することとなります。
無料版は、無料であるがゆえに十分なサポートを受けられません。導入時に操作方法について解説してもらえず、またトラブル時には即座にサポートしてもらえません。
現場ではスケジュール通りに工事を進めるため、1分1秒を争って作業しています。ソフトのトラブルが発生してから、解決までに数日かかるようでは、施工管理業務に支障をきたすでしょう。
あるいは、サポートを希望する場合に、別途、コストを支払う可能性もあります。費用がかかるなら、わざわざ無料版を使わず、最初から有料版を選んだほうが効率的でしょう。
さまざまな種類のある施工管理ソフトの中で、おすすめは「AnyONE」です。
AnyONEは、工程表作成や見積書作成、実行予算作成、受発注管理、顧客情報管理、日報作成など、施工管理に必要な機能が集約されています。さらに、顧客管理や請求・支払い管理、アフター・メンテナンス管理など、営業・事務担当者が嬉しい機能も利用可能です。
エクセルとの相性も抜群で、内容をソフト上にコピー&ペーストできます。また、操作性もエクセルに近いため、ITツールに苦手意識のある方でも安心できるでしょう。
契約から導入するまでに事前講習を受けられるほか、導入後には、電話・メールによる「ヘルプデスク」でのサポートを受けられます。
また、現在、無料でエクセルテンプレートやメールテンプレートを配布しています。社内でのフォーマット統一に悩んでいる場合は、利用してはいかがでしょうか。
施工管理ソフトの導入により、事務処理の簡略化やリアルタイムの情報共有が可能となります。しかし、無料版ソフトを選ぶと、かえって不便になるかもしれません。AnyONEのようなシステムを導入にして、自社業務を根本的に改善してはいかがでしょうか。
以下では、各社の施工管理ソフトを機能比較しています。サービス検討時の参考としてください。
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