【建設業】法定福利費の算出方法とは?計算式や料率・見積書への記載方法
工務店をはじめとした建築業会は、過酷な労働条件や少子高齢化などの影響により、人材不足に陥っています。
この人材不足を解決するために欠かせないのが人材育成です。
この記事では、工務店が人材不足に陥る理由や工務店が人材育成に力を入れるべき理由や、育成のポイントなどについても解説します。
INDEX
ここでは、工務店がなぜ人材不足に陥るのか、その原因について解説します。
工務店をはじめとした建築業の中には、仕事内容や勤務時間などの労働条件が適切ではない場合もあります。
例えば、「長時間労働」「休みが少ない」「給与が低い」といった点です。
このような労働条件の悪さから、建築業を離れ他の業界に転職する人、そもそも最初から建築業を就職先として選ばない人もいると考えられます。
工務店に限った話ではありませんが、少子高齢化の影響により、若手の従業員が減少しています。
また、現場には高齢を迎えるベテランの従業員が多く、彼らの退職によりこれからさらに人材不足に陥ってしまうかもしれません。
建築業は先ほど触れているように、労働条件が適切ではないケースも目立ちます。若手人材を少しでも確保するため、労働条件の改善が必要となるでしょう。
限られた若手人材を教育することは、人材不足を解消するために欠かせません。
しかし、これまで建設業で主におこなわれてきた「技術の継承を見て盗む」、「丁稚奉公」などの教育スタイルに適さない人材もいます。
これまでの教育スタイルで多くの優れた技術を持った人材が育ってきた事実はありますが、人材の育ち方にばらつきがあるため、確実な体制とは言い切れません。
教育体制が確立されていない、昔ながらであるといった点は人材確保が難しくなる原因の1つといえるでしょう。
工務店が人材育成に力を入れる目的はさまざまです。
例えば、安定して従業員のスキルを伸ばすことができれば、最適な人事配置が可能となり、生産性向上につながります。
また、人材育成に注力していることをアピールすれば、求職者増も期待できるでしょう。
新入社員は、基本的なスキルや知識が身につく研修制度があると、安心して入社できます。
人材定着を目指す企業にとって人材育成は力を入れるべきポイントです。
新入社員を工務店に定着させるためには、身近な存在となる先輩社員が重要な役割を果たします。
新入社員を諦めさせないために先輩社員が考えておきたいポイントについてご紹介します。
新入社員に対する教育の仕方はもちろん大切ですが、第一に注意すべきは育てていく心構えができているかです。
産業能率大学総合研究所がおこなった調査では、中堅社員に求める役割の第一位に「後輩の育成」があげられています。
新しい社員が育たなければ中堅以上の社員の負担が増え、いずれ立ち行かなくなります。
そのため、新入社員の育成はどの企業においても大切な課題となっています。
ところが、同じ調査で「実際に後輩の育成をおこなっているか」という質問に対しては、「遂行している」「やや遂行している」を合わせても3割強という結果に。
企業側の期待に反して、現場が追いついていません。
自分の仕事ももちろん大切ですが、後輩を育成するという意識をしっかりと持つことがまず大切だといえます。
新入社員を育成する際には、親しみやすい先輩になることが大切です。
悩みや不満を相談できるような先輩がいれば、新入社員も仕事がやりやすくなって意欲も向上します。
そのような信頼関係を築くためには、普段からのコミュニケーションにも気をつけなければなりません。
新入社員とのコミュニケーションでは、なによりも本音で接することを心がけましょう。
たとえ手本になるような立派な言動であっても、自分が本気でそう考えていなければどこか軽い言葉になってしまいます。
それでは新入社員との信頼関係はなかなか築くことができません。新入社員と話すときには、本音を伝えるようにしましょう。
また、自分のことばかり話すだけではなく相手の話もしっかりと聴くことも大切です。
新入社員の立場では自分から話を振ることはなかなか難しいといえますが、積極的に話を聴くことで信頼関係が生まれます。
例えば先輩のほうから挨拶をしたり、後輩に意見を求めたり、発言しやすい環境を作ることも大事です。
どんな意見が出たとしても、頭ごなしに否定せずきちんと聴く姿勢を心がけましょう。
仕事の教え方ひとつでも、新入社員の意識は大きく変わります。
一般的に、仕事内容はマニュアル化されています。そのマニュアル通りに教えることは手っ取り早い教育で大切なことです。しかし、マニュアル一辺倒では通用しません。
人はそれぞれ性格も違えば物事に対する理解度も異なるため、全員に同じ指導をおこなうわけにはいきません。
褒めて伸びる新人もいれば、1から10まで説明しないと理解できない新人もいます。
また、自分の経験談なども交えながら、仕事がスムーズに覚えられるよう指導することが大切です。
また、新入社員はできる仕事が限られるため、同じ仕事をくり返しこなすことが多くなります。
ただ、「その仕事をなぜやっているのか」、「どういった意味があるのか」、「何につながるのか」を知らなければやりがいを見失ってしまうかもしれません。
仕事を教える際にはその意味まで含めて教えることが重要です。
そのためには自分も仕事に対して詳しくなければならないため、自身のスキルアップも必要となってきます。
ここまでは先輩社員が新人社員を育成するポイントについて解説しました。
次に工務店全体で、人材育成をするために大切なポイントをご紹介します。
具体的なポイントは3つあります。
人材育成をおこなう場合、その前提となる教育方針を定めることが大切です。
「新入社員に対してどのようなスキルを求めるのか」、「入社年次や職位に応じてどのような仕事を担当してもらいたいのか」といったことが明確にできれば、方針に沿った教育が実施できるでしょう。
なお、教育方針を決定する際は、経営者が求めるスキルだけを設定するのではなく、現場の声をヒアリングして、現場が求めるスキルを把握することも大切です。
人材育成に取り組む大前提として、そもそも人材を確保する必要があります。
「仕事がきつい」「給料が安い」といったネガティブなイメージを払拭するために、業務効率化に取り組むことが大切です。
業務効率化により「完全週休二日制」や「残業時間の短縮」を実現できれば、それだけで他企業と異なる求職者へのアピールポイントとなります。
また、従業員の業務負担が減ることにより、人材育成にしっかりと時間を割くことも可能でしょう。
まずは、「最新の技術を導入して業務負担を軽減する」、「業務管理システムを導入して業務に関連する情報を一元管理する」などの対策をしてください。
業務管理システムの導入に興味を持っている企業の担当者には「AnyONE」の導入がおすすめです。
AnyONEは工務店での使用を想定して作られた業務管理システムです。
工程表作成や見積書作成、実行予算作成、受発注管理など、工務店の幅広い業務に対応しており、情報やデータの一元管理もおこなえます。
また、日報機能も搭載されており、従業員がその日一日何をしたのか、明日は何をするのかといったことが簡単に確認できるため、人材育成のコミュニケーションにも活用できるでしょう。
工務店が業務効率化するには?効率化のポイントと活用すべきツールを解説
今回は、工務店が人材不足に陥る理由や人材育成の意義、先輩社員の役割などについて解説しました。
人手不足に陥っている建築業界において、これから先も会社の経営を続けていくためには、人材育成に取り組み、人材の定着を図る必要があります。
また、その前提として業務効率化を図り、人材確保につなげることも大切です。
何から始めればいいかわからない、といった企業の担当者は、まずAnyONEのようなシステムを導入し、業務効率化を図るところから始めてみてはいかがでしょうか。
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