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工程管理とは、工事のスケジュール管理です。
工程管理は、工程表を作成してPDCAサイクルを意識しながら取り組むことがポイントとなります。
この記事では、工程管理の概要や工程管理に取り組むべき理由、PDCAサイクルの概要などについて解説します。
工程管理はスケジュール管理だけでなく、業務効率化やコスト削減などにもつなげられるものです。
工程管理で、しっかりとPDCAを回したいと考えている施工管理者は参考にしてください。
INDEX
工程管理とは、簡単にいうと工事のスケジュール管理です。
工事現場では、悪天候や作業中の事故や怪我、トラブルによる資材搬入の遅れ、施主からの急な設計変更の依頼など、さまざまな理由から工事が当初の予定通り進まなくなることがよくあります。
工程管理では、「作業がスケジュール通りに進んでいるかどうか」を確認できます。
もし遅れが生じているようなら、必要に応じてスケジュールや人員配置などをおこなうためにも欠かせません。
また、こういった調整以外にも、「工事における無駄や非効率な部分がないか」確認することも、工程管理のひとつと捉えることができます。
企業が工程管理をおこなう理由としては、以下のような点が挙げられます。
● 納期を守るため
● 工事の品質を確保するため
● 生産リードタイムを短縮するため
● 生産性を高めるため
● コストを削減するため
工程管理をおこなう一番の理由は、決められた納期までに工事を終えるようにするためです。どの作業をいつまでにするのか、的確に把握・管理することで納期の順守に努めます。
また、スケジュール通りに作業が進まないと、納期に間に合わせるために作業が雑になる恐れも。
工程管理に取り組むことで、スケジュールの遅れを未然に防いで、工事の品質を確保できます。
そして、工程の中での無理・無駄・ムラを洗い出し、改善することで、結果的に生産リードタイムが短縮され、生産性が向上し、コスト削減へつながるといえます。
工程管理についてより詳しく知りたい方は、工程管理の概要や生産管理・品質管理との違い、工程管理をする際の手段などについて解説している記事も参考にしてください。
工程管理では、「工程表」を作成するケースが一般的です。
工程表とは、簡単にいうと、工事のスケジュールが記載されているスケジュール帳のようなもの。ガントチャート工程表、バーチャート工程表、グラフ式工程表などさまざまな種類があります。
また、時間単位でも分けられます。例えば、日単位や週間単位、月間単位、工事全体など工程表で管理する期間にも違いがあります。
工程表には、工事のスケジュールだけでなく、工事の進捗状況なども記載されています。自社の社員をはじめとして、発注業者や施工業者など関係会社と共有されるケースが一般的です。
作業員は、工程表をベースに作業をおこなうため、工程表の存在は重要だといえます。
工程管理をおこなう際には、PDCAサイクルを意識することが大切です。
ここでは、PDCAサイクルの概要について解説します。
Plan(計画)では、施工計画書を参考に工事全体の工程表を作成します。
工事全体の工程表ができたら、そこから各工程でおこなう具体的な作業内容や手順を反映させたな工程表を作成してください。
作業内容などが記載されている工程表は、1日や1週間、1ヶ月など部分的なものとなります。
Do(実施)では、Planで作成した工程表をもとに実際に作業がおこなわれます。
Check(検討・評価)では、工程表の内容通りに作業が進んでいるかどうか確認してください。作業が進んでいる最中であっても、施工管理担当者が中心となって確認します。
確認した段階では特に遅れが出ていなくても、今後天気の影響などによって遅れる可能性は十分に考えられるため、「遅れが出たときはどうするか」も考えておくことをおすすめします。
Action(改善・行動)では、工程表の内容と現場の進捗状況との間にズレが生じた場合、ズレを改善するために調整します。
例えば、作業の順番を入れ替えて一部の作業を同時並行で進める、遅れている作業の人員を増やすといったことができるでしょう。
PDCAを効率よく回したい場合、工程管理にシステムを導入することをおすすめします。
ここでは、なぜシステムを導入するのか、システムのメリットを取り上げながらその理由について解説します。
工程管理システムには進捗状況を管理・共有する機能が備わっています。進捗状況を可視化でき、工程管理しやすくなります。
可視化により、トラブルの早期発見、速やかな対応が可能となるでしょう。
また、工事の進捗状況だけでなく、作業員のスケジュールも合わせて管理できるため、人員配置を検討する際などにも役立ちます。
工事の進捗状況が可視化されることで、各工程におけるムリ・ムダ・ムラを見つけやすくなり、それらを排除することで業務効率化を図ることができます。
また、「従来よりも作業時間が短くなる」、「少ない人員で作業に対応できる」といった効果も期待でき、人件費をはじめとした各種コスト削減にもつなげられるはずです。
工程管理システムによって、工程を把握しやすく、トラブルにも対応しやすくなります。当初のスケジュール通りに作業を進められるため、工事の品質が落ちる心配がありません。
また、工事の品質を確保できれば、顧客満足度向上、信頼獲得にもつなげられます。
工程管理ができるシステムは各社から展開されていますが、ここではおすすめのシステムとして、工務店での使用を想定して作られた「AnyONE」を紹介します。
AnyONEでは、工程表作成や日程の変更に伴う修正をマウス一つで簡単におこなうことができます。
工程表を作成する際、エクセルを使用する企業は多いと考えられますが、エクセルは情報をすべて入力する必要があるほか、入力ミスの可能性もあるなど、なにかと手間がかかります。
一方で、AnyONEであれば、テンプレートや過去の工程表データをもとに作成できるため、手間がかかりません。
急な工程変更が発生しても、すぐに工程表を修正できるため、現場への影響を最小限に抑えられます。
また、AnyONEは、インターネット環境さえあれば利用できるシステムであるため、現場からスマートフォン経由で工程表を確認することも可能です。
わざわざ事務所に戻って確認する、修正するといった必要がないため、業務効率化にもつなげられます。
そのほかにも、複数の工事を担当する場合、工事の進捗状況を一覧表示できるため、進捗状況の把握・管理もおこないやすくなります。
今回は、建設業における工程管理の概要や工程管理をおこなう理由、工程表の重要性、工程管理に欠かせないPDCAなどについて解説しました。
工事を納期内に終わらせ、工事の品質を維持し、コスト削減につなげるためにも、工程管理は非常に重要です。
工程管理に取り組む場合、PDCAのサイクルを意識して取り組みましょう。
また、AnyONEのような工程管理ができるシステムを導入することで、より効率おくPDCAサイクルを回すことができます。
工程管理システムの導入に興味のある方は、 AnyONEをはじめとした各社から展開されているシステムの機能比較をおこなっている下記のコンテンツも参考にしてください。
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