会計業務は会社にとって欠かせません。一方で、作業自体は単純ですが手間がかかります。そのため建設業の担当者の中には「もっと効率化したい」と考える人もいるでしょう。

この記事では、建設業会計ソフトについて、その概要と導入をおすすめする理由、具体的な効果、そしておすすめのソフトを紹介しています。建設業会計ソフトについて詳しく知りたい人は、参考にしてください。

建設業会計ソフトとは

会計ソフトとは、支出や収入といった会計処理やデータの一元管理がおこなえるソフトです。会計業務には、専門的な知識が必要なイメージがあるかもしれません。会計ソフトは、数値を内容に沿って入力するだけでよいため、使い方さえ覚えれば誰でも使用可能です。

ただし、建設業会計の場合、他業界とは違った会計基準を設けているため、一般的な会計ソフトだと業務に対応しきれない可能性があります。一般の会計ソフトでは対応できないときに利用したいソフトが、建設業の特化した建設業会計ソフトです。

建設業会計ソフトを導入すべき理由

ここでは、なぜ建設業会計ソフトを導入すべきなのか、その理由について解説します。
内容を確認したうえで、建設業会計ソフトの導入を検討しましょう。

　業務効率化につながる

建設業会計ソフトを活用することで、業務効率化を図ることができます。

先述したように、会計業務は会社にとって絶対に欠かせないものです。一方で、同じ作業の繰り返しとなることが少なくありません。作業の繰り返しに、人的リソースを割くことは業務上非効率です。

しかし、建設業会計ソフトであれば、基本的に1回データの入力をおこなうだけでよく手間がかかりません。何度もデータを入力する手間がかからないため、会計担当者の負担を軽くできます。業務負担が軽くなれば、本来力を注ぐべき業務に集中できるでしょう。

さらに建設業会計ソフトの中には、過去のデータを参考にして帳票作成がおこなえたり、テンプレートを使用したりできるものもあります。このような機能も活用することで、業務効率化の促進が可能です。

工務店向け業務支援サービスの選び方! 手順とポイントを解説

業務支援システムの種類を解説！工務店におすすめの種類と注意点

　データを分析できる

建設業会計ソフトによっては、入力されたデータに基づいてグラフ作成やレポート作成ができます。経営者は、グラフ作成やレポート作成機能を活用して、経営状況の分析をおこなうことも可能です。

　脱属人化

会計業務の脱属人化可能です。属人化とは、一定の業務が特定の社員にしかできない状況を指します。

基本的に会計業務は、一部の社員が全業務を行う場合が珍しくありません。特定の社員のみが会計業務をおこなうようになると、業務の属人化が進みます。

業務の属人化が進行すると、担当以外の社員は会計業務の内容や進め方を把握できません。さらに、万が一担当者が退職・休職すると、会計業務が回らない可能性が高いです。

建設業会計ソフトを導入すれば、ソフトの利用ルールに則って業務が行われるため、、簡単に業務の進め方を共有できます。また、会社の会計情報の共有にも活用できるため、属人化を防止可能です。

建設業会計ソフトを選ぶポイント

ここでは、建設業会計ソフトを選ぶ際に押さえておきたいポイントを4つ解説します。
複数の建設業会計ソフトを比較検討する際は、ぜひ参考にしてください。

　クラウド型かオンプレミス型か

建設業会計ソフトの種類は、クラウド型とオンプレミス型の2です。

クラウド型は、クラウドサーバー経由で会計ソフトを利用します。インターネット環境があれば、どこからでもアクセスできるため、外出中も利用可能です。

データはクラウド上にあるため、使用している端末が壊れたとしても、データ紛失のリスクがありません。一方で、クラウド上にデータを保存するため、セキュリティ面には注意が必要です。ソフトを提供している企業のセキュリティポリシーなどをしっかりとチェックしましょう。

【建設業】クラウドのメリットとおすすめのクラウドサービス

オンプレミス型は、ソフトを端末にインストールして利用します。中には、システム構築から行ってセットアップする上級者向けのタイプも存在するため注意しましょう。オンプレミス型は、ソフトの購入時にしか費用がかからないため、運用コストを抑えたい企業に適しています。

また、システム構築から行う場合は、自社に適した形でシステムを組むことも可能です。そして、クラウド型のように外部ネットワーク経由でソフトを利用するわけではないため、セキュリティ面での安心感もあります。
一方で、利用する場合は、端末ごとにソフトをインストールしなければならないため、現場での使用にはあまり適していません。

解説したように、クラウド型とオンプレミス型では、大きな違いがあります。導入時にはどちらを選ぶかよく検討するようにしましょう。現在は「現場で使用可能」という理由で、クラウド型が主流です。

　カスタマイズ対応

企業によっては、帳票を自社オリジナルにカスタマイズしたいといった要望を持っています。要望に応じて、ソフトのカスタマイズ可否も重要なポイントです。

特に建設業の場合は、他の業種とは違った基準や項目があるため、カスタマイズ可否は非常に重要となります。

　他のシステムとの親和性

すでに他のシステムを利用している場合は、建設業会計ソフトと利用中のソフトの親和性をチェックしましょう。例えば、勤怠管理や給与計算、各種経費申請を行うシステムと会計システムが連携できれば、より業務効率化の促進が期待できます。

連携ができないと、社員は異なるシステムを業務に応じて使い分けることになり、非常に不便です。

　法律や制度改正への対応

法改正や制度変更が生じた場合の対応も確認しましょう。

例えば消費税率の改正など、会計に関する法律や制度の改正があると、会計ソフトが改正内容に対応しないと業務がうまく回らなくなります。定期的に無料アップデートを行っているソフトであれば、すぐに法改正や制度改正に対応できるため安心です。

自社での各種改正対応は、多大な業務の負担となるため、法改正や制度変更が生じた場合の対応については必ず確認しましょう。

建設業会計ならAnyONE

最後に、建設業会計ができるソフトとして「AnyONE」を紹介します。AnyONEは会計業務だけでなく、そのほかの工務店業務の効率化も図れるソフトであるため、ぜひ導入を検討してみてください。

業界No.1-工務店向け業務効率化システム『AnyONE』とは?

テレビCMで話題！工務店業務効率化システムAnyONE

　かんたんに帳票を発行

AnyONEは、日々データを入力しておくだけで各種帳票をかんたんに発行可能です。利益や受注の進捗状況、請求状況、入金状況など帳票が必要な時でも、すぐに発行できるため、業務効率もアップします。

　入金・請求の漏れを防げる

AnyONEでは、アラーム設定ができます。そのため、請求書を発行する予定があるとき、入金をしなければならないときなどにアラームを設定しておけば、入金や請求の漏れを防止可能です。

　情報を社内で共有・管理

AnyONEを活用すれば、請求や入金・出金に関する各種情報の集約・共有ができます。業務が見える化され、業務の属人化を防ぐことも可能です。

　収支状況をリアルタイム管理

AnyONEでは、案件別に入金や支払いの予定が確認できるため、利益の推移の確認や収支予測の立案なども容易におこなえます。また、各種経費の管理もおこなえるため、予算と実際にかかった費用を確認すれば、利益額を現場別に把握も可能です。

まとめ

今回は、建設業会計ソフトに関して、その概要から導入をおすすめする理由、選ぶ際のポイント、そしておすすめのソフトを紹介しました。建設業会計ソフトは、建設業の業務に特化している会計ソフトであるため、建設業界特有の会計方法などにも対応しています。中でもAnyONEは、会計はもちろん建設業の業務全般に使用できるソフトであるため、非常に使い勝手がいいといえます。
下記コンテンツでは、各社が提供する工務店向けの業務効率化システムを比較しています。建設業会計ソフトの際はぜひ参考にしてください。