【建設業】法定福利費の算出方法とは?ざっくり費用を割り出す方法や書き方
建物の品質はリーダーである現場監督の実力で決まります。現場のリーダーである現場監督者の実力次第で、現場の成功・失敗が左右されると言っても過言ではありません。
優秀な現場監督者は、作業員や職人を上手く動かし、工期通りに現場を完成させることが可能です。今回は、現場監督者に必要なスキルや、現場を動かすコツについて解説します。
INDEX
現場監督者には、主にコミュニケーション能力、マルチタスク能力、トラブル対応力、先を見通す力が必要です。
それぞれ具体的にどのような能力なのか、説明します。
工事を進める上で、現場の職人や作業員とのコミュニケーションは欠かせません。
良好な人間関係を築くことができていれば、多少無理な依頼であっても、快く受け入れてもらえることが多いです。
良くないコミュニケーションの取り方は、上から目線です。
現場監督者は、作業員や職人を監督する立場にありますが、直接の部下ではないため、横柄な態度で接することは避けましょう。
同じ住宅を作っている仲間として、敬意を払うことが大切です。
良いコミュニケーションの取り方は、感謝を伝え良い点を伝えること。
「仕事なのだから、やって当たり前」という態度ではなく、やってくれた仕事に対して「ありがとうございます」「作業が丁寧ですね」といった言葉を積極的に投げかけましょう。
言われて嫌な気持ちになる方はいないはずです。
また、食事や飲み会の場を設け、「同じ釜の飯を食べる」ことでも距離を縮めることができるでしょう。
マルチタスク能力とは、同時にいくつもの作業を進めるスキルのことです。
現場監督は、現場の進捗管理、予算管理、作業員・職人への指示出し、施主様との打ち合わせなど多岐にわたる業務を担当します。
それぞれを効率的に行い、工事を進めなければなりません。
一つのことだけに捉われるのではなく、複数の業務をこなせるマルチタスク能力も欠かせません。
しかし、多忙な業務の中で、ヌケ・モレが出てしまう恐れもあります。
見積書の作成から工期や予算管理まで自動でできる工務店向けの業務効率化サービスを活用することをおすすめします。
現場にトラブルはつきものです。トラブルの範囲は、事故や近隣からの苦情、資材発注ミス、工期の遅れ、設計・図面との相違、行政への届出の不備などさまざまです。
万が一、トラブルが起こった場合、その対応が遅れれば遅れるほど事態は悪化します。
トラブル発生から、迅速かつ最適な対処をすることが重要です。
対処の仕方は、トラブルを悪化させないために、上司や会社と相談して進めましょう。
トラブルは、現場監督者の管理が行き届いていない部分で起こりやすいです。
出来る限り、現場全体の状況を把握するため、工程表ソフトなどを使うことがおすすめです。
トラブルを防止するために、先を見通す力も必要です。仕事を進める上で、どういったトラブルが起こりえるか想定し、事前に対処しておくことでトラブルの発生を防ぐことができるでしょう。
ただ、「経験するまで分からない」「考えても気づくことができない」こともあるでしょう。大切なことは、これまでトラブルを経験してきたであろう上司・先輩に聞くことです。
自分で考えたうえで不安な点があるなら、上司・先輩に相談して解決策を探りましょう。
次に、現場での作業をスムーズに進めるためのコツについて解説します。
「ベテランだから言わなくとも分かるはず」「こうするのが当たり前だ」という判断で、あいまいな指示を出してしまうとトラブルの原因になりかねません。本人の思い込みで作業を進めてしまうからです。
5W1H(なぜ・いつ・だれが・なにを・どのように・どうする)を明確にすると、あいまいさを防げます。
言葉だけでなく、書面で伝えることで、言った・言っていないのトラブルを防ぐこともできるでしょう。
気持ち良く働ける環境を整えることも、現場監督者の役割です。ストレスのある現場では、作業員・職人のやる気も下がります。
特に人員配置、人間関係、環境整備を意識しましょう。
・人員配置
作業員や職人の能力・人格を考慮し、適切な人員配置を行いましょう。
不適切な場所や役職に置いてしまうと、不満が生じやすくなります。
・人間関係
仕事の悩みのほとんどは、人間関係です。
作業員・職人同士であっても、性格が合う・合わないはあります。
人員配置に気を付けたり、直接フォローすることも大切です。
・環境整備
食堂や駐車場、喫煙所、トイレ、自動販売機といった業務と直接関係のない部分であっても、小さな不満からストレスにつながることもあります。
作業員・職人の意見に耳を傾け、可能な範囲で環境を整えましょう。
現場監督者として、熱意・自信を持って業務に取り組みましょう。
現場では、年上の作業員・職人に指示を出すこともあるはずです。
経験や知識は彼らの方が上になることもあるでしょう。
しかし、現場のリーダーは現場監督者です。現場で起こったトラブルは、現場監督者が責任を持たなければなりません。
自分がリーダーだという自覚を持ち、熱意や自信を持って取り組まなければ、作業員・職人はついてきてくれません。
彼らの豊富な経験・知識を謙虚に学ぶ姿勢は持ちつつも、現場監督者として堂々と振舞うことが大切です。
最後に、現場監督の仕事を覚えるコツについて解説します。
図面は、あくまで紙面上の計画です。
実際の現場を見て、正しく工事を行えているかを常に確認しましょう。
現場の状況によっては、当初の計画を修正する必要も出てきます。工期にも影響するため、迅速な対応を求められるでしょう。
建築に用いる工法について理解を深めておきましょう。
工法には、「在来工法(軸組工法)」「2X4(ツーバイフォー)工法」「プレハブ工法」などなどさまざまなタイプがあります。
工法の特徴や業界での扱いなどについて学び、「なぜこの工法が選ばれているのか」を説明できるまで理解しておきましょう。
工法以外にも、住宅業界で使用する専門用語は数多くあります。
専門用語が分からないと、業界内での会話にもついていけません。
すべてを最初から覚えることは難しいですが、「分からない専門用語を見つけたらすぐに調べる」ことを癖づけておきましょう。
自分の記憶力を頼りにしても、すべての業務を覚えることはできません。
業務で学んだことを積極的にメモしましょう。
記憶で忘れてしまっても、メモを見ればすぐに思い出すことができます。
後から見返して自分で分かるように、メモを整理しておくと尚良いでしょう。
今回お伝えした通り、現場監督者にはさまざまなスキルを求められ、効率良く業務を進めなければなりません。
受け持つ現場数が増えれば増えるほど、業務量も多くなります。多忙な毎日で、ミスやトラブルも発生しかねません。
そこで、少しでも業務効率を改善するためにおすすめなのは業務支援ツールです。
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